コリアンダー精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

元気が出ない・胃腸の不調が悪い時に

コリアンダー(Coriander)

コリアンダーとは

コリアンダーは中東地域原産のセリ科の1年草で、3500年以上前のテーベの医学書にも記録が残っている歴史ある薬草。薬用として以外に、料理用、肉類の防腐剤、媚薬など幅広く用いられてきました。古代エジプトでは「幸福をもたらすスパイス」と考えられており、ファラオ(ラムセス2世)の墓からもコリアンダーの種子が発見されています。またバビロンの空中庭園に植えられていたという伝説もありますよ。

エスニック料理のスパイスとして用いられるイメージのあるコリアンダーですが、メキシコ料理やポルトガル料理など世界中で用いられています。そんなコリアンダーの葉はアジア料理でお馴染みの「パクチー」。中華料理の場合は香菜や芫荽と呼ばれるもので、日本では乾燥されスパイスとして使うものをコリアンダー・野菜のように利用する生の葉をパクチーと呼び分けるのが一般的です。

ちなみにコリアンダーの正式な和名はコエンドロですが、独特の臭気がカメムシの臭いに似ているとして「カメムシソウ」と呼ばれることもあります。その呼び名の通りパクチーの香りは好き嫌いが激しく、あの香りだけは無理…という方も少なくありませんが、一般的に精油として使われるのはコリアンダーリーフ(パクチー)ではなくコリアンダーシード(果実)の方となります。使用する部位が違いますからパクチーとは香りが異なりますし、香辛料としてのコリアンダーシードとも少し雰囲気の違う香りとなっていますよ。

コリアンダーシード精油の香りはウッディーさやスパイシーさもありますが、ビターな柑橘系のような印象を与える甘さや温かさのある香りがします。スパイス系の精油の中で最もクセのない部類の香りであると称される事もあるほど。そうしたクセの無さもありコリアンダー精油は石鹸・化粧品・香水などの原料として需要が高いと言われていますし、ベネディクティーヌ酒およびシャルトルーズ酒など有名なリキュール類にも利用された歴史もあります。コリアンダーそのものは世界中で栽培されていますが、精油は主にロシアや東欧で生産されています。

基本データ

通称
コリアンダー(Coriander)
別名
香菜(チャンツァイ)、中国パセリ、パクチー、シラントロ、コエンドロ
学名
Coriandrum sativum
科名/種類
セリ科/一年草
主産地
ロシア、ルーマニア、インド、ハンガリー
抽出部位
完熟した果実(種子)
抽出方法
水蒸気蒸留法
無色~淡黄色
粘性
低い
ノート
トップノート
香り度合い
代表成分
リナロール、酢酸ゲラニル、カンファー、ゲラニオール、α-ピネン、y-テルピネン、リモネン、ミルセン
おすすめ
芳香浴・アロマバス・ハウスキーピング

クセの少ない、甘くスパイシーで妖艶な香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • 落ち込み・抑うつ
  • 無気力・精神疲労
  • 不安・心配・不眠
  • イライラ・神経の昂ぶり
  • リフレッシュしたい時
  • やる気が欲しい時
  • 集中力をアップしたい時

【肉体面】

  • 消化不良・食欲不振・吐き気
  • 便秘・お腹のハリ・下痢
  • 巡りが悪いと感じる・冷え
  • 関節痛・神経痛・筋肉痛
  • デトックスサポートに
  • 疲労・慢性疲労の回復に
  • デオドラント・体臭予防

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コリアンダーに期待される効果・効能

心への作用

コリアンダーのスパイシーな香りには刺激作用があり、精神的な疲労感や気持ちの落ち込みがあるときに気分をリフレッシュさせて活力・やる気を取り戻す手助けをしてくれます。特に無気力状態に陥っている時に有効とされています。また記憶力・集中力が低下しているときに役立つ精油としても知られていますから、やる気と集中力が欲しい仕事・勉強中にも役立ってくれるでしょう。

スパイス系は刺激作用寄りのものが多いですが、コリアンダーの精油の主成分(6~7割)はリナロール。そのため鎮静効果も持ち合わせています。インドでは安眠促進のためのスパイスとして利用されるという話もありますので、ストレスなどによってイライラしたり精神が昂ぶって寝付けない時にも効果が期待できますね。

体への作用

食欲増進のスパイスとして利用されているコリアンダーは精油になり香りが変化しても消化器官系への働きかけは健在で、健胃・駆風・食欲増進・消化促進作用など消化器系の様々な不調の改善に役立ってくれます。抗感染症作用もありますので風邪などでお腹の調子が良くない時にも利用できます。

また精神面への働きかけと合わせてストレス性の便秘・下痢・腹部膨張(ガスによるお腹のハリ)・食欲不振などにも有効です。疲労回復効果もあるとされていますので、胃腸の調子を整える働きと合わせて夏バテ対策としても役立ってくれるでしょう。

巡りを整えたい時にも…

刺激作用・強壮作用・浄血作用などによって血行を促進して体を温める働きや、体内の老廃物の排泄を促進するデトックス効果も期待出来ます。内分泌系(リンパ)の流れも促進するとされています。鎮痛作用と合わせて冷えや血行不良が原因の肩こり、筋肉痛、関節痛、神経痛などの症状緩和にも取り入れられています。

その他作用

皮膚利用について

コリアンダー精油は皮膚刺激が強いためあまり用いられることはありませんが、皮膚に対して有用な働きを持つとする説もあり蕁麻疹・湿疹・火傷の回復、脂性肌の改善に効果的とだ言われています。

デオドラント用に

コリアンダーは抗菌・抗真菌作用などにより嫌な臭いを発するバクテリアなどの増殖を抑制することからデオドラントに効果的な精油とされています。体臭、特に足の裏や脇の下など汗で蒸れ雑菌が繁殖しやすい場所に効果的とされています。希釈してデオドラント用のアロマスプレーを作っておくと便利でしょう。雑菌に効果があるので洗濯物の生乾き臭予防にも活用できそうですね。

コリアンダーの利用について

相性の良い香り

柑橘系・スパイス系と相性が良いと言われています。しかしそれ以外にハーブ・バルサム・ウッディー系とされる精油でも合うものが多く、使いやすい香りと言えます。

【コリアンダーのブレンド例】

コリアンダー精油の注意点

  • 大量に使用した場合は知覚麻痺などを引き起こす危険性や、皮膚刺激を起こすことがありますので低濃度で利用しましょう。
  • 禁忌ではありませんが、刺激が強い精油ですので妊娠中・幼児は使用を控えたほうが良いでしょう。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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