カルダモン精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

爽やかでセクシーな「高貴な香り」

カルダモン(Cardamon)

カルダモンとは

カルダモンは日本ではガラムマサラやカレーなど、インド料理に使うスパイスというイメージを持たれていることも少なくない存在。そのためカルダモンの芳香・精油というとカレーの香りを連想されることもありますが、その香りはカレーとは全く別物。ユーカリとレモンを合わせたような清涼感をベースに甘さ・苦さ・渋さ・カンファーが入り混じった芳醇で複雑な芳香を持つため「高貴な香り」と称されることもあるほど。精油はオリエンタル系の香りの香水、石鹸ほか化粧品類の香り付けにも利用されています。

カルダモンの原産地はインド・マレー半島周辺とされ、原産地周辺であるインドの伝統医療であるアーユルヴェーダでは3000年以上昔から取り入れられてきました。歴史上最も古いスパイスの一つとも言われています。現在でもインドでカルダモンは重要視されており、高値で取引されていたことと合わせて「スパイスの女王(王様)」とも呼ばれています。スパイスとしてもサフランやバニラに次いで高価な部類なのだとか。余談ですがアーユルヴェーダだけではなく、漢方でもカルダモンは“小豆蒄(ショウズク)”と呼ばれ芳香健胃作用を持つ生薬として用いられています。

紀元前2世紀頃にはインドからヨーロッパに輸出されていたとも言われていますが、古代ギリシア・ローマ時代にはショウガ科のスパイスを一括りに“kardamomon”と呼んでいたのでカルダモンのみを指していたかは定かでないそう。ちなみに現在私達が使っているカルダモン(cardamon)という呼び名もこの言葉に由来しています。
インドとヨーロッパの間である中東やエジプトなどの北アフリカでもカルダモンはよく用いられており、古代エジプトで「聖なる香煙」として焚かれていたのではなかとも言われています。現在ではコーヒーにカルダモンの精油や種子の粉末を加えたカルダモンコーヒーが有名ですね。余談ですがカルダモンコーヒーが愛されているのは単に香りが良いだけではなく、カルダモンの働きでコーヒーの害が中和されると考えられてる事もあるのだとか。

カルダモンは植物としてはショウガ科に分類されます。パッケージなどには黄緑色の種子のように見える果実が描かれていますが、スパイスとして用いられるのはその中に入っているゴマ粒状の種子。晩夏~冬に収穫されたものの方が香りが良いと言われており、精油は収穫した種子を乾燥させたものから採油します。別属であり使用する部位も香りも違いますが、作用としては生姜(ジンジャー)と似ていると紹介されることもあります。

基本データ

通称
カルダモン(Cardamon)
別名
小荳蒄(ショウズク)
学名
Elettaria cardamomum
科名/種類
ショウガ科ショウズク属/多年草
主産地
インド、スリランカ、グァテマラ
抽出部位
種子
抽出方法
水蒸気蒸留法
無色~淡い黄色
粘性
低い
ノート
ミドルノート
香り度合い
強い
代表成分
酢酸テルピニル、1,8-シネオール、酢酸リナリル、α-テルピネオール、リナロール、リモネン、ピネン、ミルセン
おすすめ
芳香浴(※低濃度でアロマバス・湿布も)

甘さをスパイシーさを含む、清涼感のあるレモンのような香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • 不安・緊張・イライラ
  • 気持ちを落ち着けたい
  • 前向きさが欲しい
  • 頭をクリアにしたい
  • 集中力を高めたい
  • リフレッシュしたい

【肉体面】

  • 食欲不振・消化不良
  • 腹痛・胃痛・お腹のハリ
  • 喉・鼻の不快感に
  • 血行不良・冷え性
  • 風邪の諸症状軽減に
  • 疲労感・だるさ・倦怠感
  • 体臭対策として

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カルダモンに期待される効果・効能

心への作用

カルダモンの精油は鎮静作用・神経バランス調整作用を持つと考えられる酢酸テルピニルをはじめ、酢酸リナリルルなど鎮静作用が期待できる芳香成分を多く含んでいます。このためカルダモンの香りはストレスや不安・緊張、それに伴う疲労感の軽減に役立つと考えられています。気持ちのバランスを整えることで前向きさや活力を取り戻すことにも繋がると考えられることから、スイート・マジョラムと共に「心を温める精油」の一つにも数えられています。そのほか催淫作用があるとする説もあり、温かみのあるセクシーさを身につけたい時にも良いのだとか。

またカルダモンのスパイシーな香りは頭脳を刺激し、頭をスッキリとさせる手助けとしても適していると言われています。ストレスによる心の疲れから思考がまとまらない時の集中力サポートとしてや、ネガティブな事ばかり考えてしまう時にも役立ってくれそうですね。気持ちを整える働きと合わせてイライラしやすい・素っ気ない態度をとってしまうのを緩和してくれるという説もあります。怒りっぽくて苦手な人と話す時に自分の精神保護と、相手への鎮静効果を狙って香らせてみても良いかもしれません。

体への作用

カルダモンは芳香性健胃作用を持つ生薬として利用されており、精油も同様に消化器系のサポートに優れた効果が期待されています。スパイスとして直接摂取した方が効果的ではあるとは言われていますが、香りからも唾液分泌促進や食欲増進、消化不良・便秘・お腹のハリや痛みなど様々な消化器系の不調緩和に有効とされています。酢酸テルピニルなどによる鎮静・神経バランスを整える働きもありますから、ストレスによる胃痛や胸焼けの軽減にも効果が期待できるでしょう。

また加温作用(体を温める作用)や利尿作用があるとも言われており、冷え性・むくみの軽減にも効果が期待されています。血行を促す働きもあるので体のだるさや倦怠感の軽減に、酢酸テルピニルや酢酸リナリルなどのエステル類には鎮痛作用を持つとされることから頭痛や筋肉痛などの軽減にも役立つと考えられます。精油を希釈した温湿布は神経痛・肩こり・腰痛などの緩和にも取り入れられています。

風邪予防・アレルギー軽減にも

またカルダモン精油は酢酸テルピニルと並ぶか、それ以上の割合でオキサイド類の1,8-シネオールを含有しています。製造社によっても異なりはありますが、1,8-シネオールの含有率は概ね30%~40%程度。1,8-シネオールはユーカリやティーツリーなどにも含まれている成分で、抗菌・抗ウイルス作用や免疫向上作用・粘膜系の炎症を鎮めるなどの働きを持つと考えられています。

このためカルダモン精油も風邪予防や風邪による咳などの呼吸器系の不調、花粉症による鼻水・鼻詰まりなどの軽減効果が期待されています。体を温める作用が期待できる精油でもありますから、風邪気味の時のケアとしても役立ってくれるでしょう。

その他作用

皮膚利用について

カルダモン精油は皮膚刺激が強いと考えられることから、スキンケアに用いられることはあまりありません。成分的に見た場合は1,8-シネオールなど抗炎症作用のある成分を含むため皮膚炎症の軽減に良いとする説もありますが、炎症部位は通常よりもデリケートな状態になっていますから使用は避けた方が良いでしょう。

またデオドラント(消臭)作用が期待できる精油でもありますが、こちらも体臭対策として直接皮膚に付けるような利用は避けた方が確実です。アロマスプレーを作り衣服や靴にスプレーするなど、皮膚接触の少ない方法がオススメです。

カルダモンの利用について

相性の良い香り

スパイス系・ウッディー系の香りと相性が良いとされています。オリエンタル系の香りや柑橘系の香りともブレンドしやすいでしょう。カルダモンの精油は少量でもしっかりと存在感がありますから、ブレンド時には他の香りを殺してしまわないように少量ずつ加えるようにして下さい。

【カルダモンのブレンド例】

カルダモン精油の注意点

  • 妊娠初期は利用できません。
  • 高濃度での使用は皮膚刺激が高く、アレルギーを起こす可能性があります。敏感肌・皮膚アレルギーがある方は使用に注意が必要です。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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