レモングラス精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

心身ともにすっきりしない時に

レモングラス(Lemon grass)

レモングラスとは

タイの代表的な料理“トムヤンクン”をはじめとした東南アジア料理に頻繁に用いられるレモングラス。東南アジアやインド・カリブでは乾燥させたレモングラスの葉は非常にポピュラーなハーブの一つと言われています。呼び名の通りレモンに似た爽やかな香気が特徴的で、精油は香水原料としても重宝されていることから「香水茅」という名前でも呼ばれています。レモングラス以外にもレモンに似た芳香を持ち呼称にレモンが付けられている植物は多くありますが、ハーブとして用いられる種としては南ヨーロッパ原産のレモンバーム(メリッサ)・南米原産のレモンバーベナに東南アジア原産のレモングラスを加えた3種がポピュラーと言えるでしょう。各地域を代表する香草でもありますね。

名前や香りはレモンを連想させますが、植物分類上はイネ科オガルカヤ属に属しています。そのため柑橘類よりは日本のお米に近い存在と言えますし、同属(Cymbopogon)の近縁種にはシトロネラパルマローザなどもあります。トムヤムクンに使われているものは輪切りでネギのような形の物が多いですが、細く尖った長い葉を持ち、一見普通の草のように見える植物です。レモングラスは大きくウエストインディアン・レモングラス(C. citratus)イーストインディアン・レモングラス(C. flexuosus)がありますが、一般的ウエストインディアン・レモングラスの方が品質が良いと言われています。アロマテラピーで利用する場合は西インド型(ウエストインディアン・レモングラス)の方がシトラールの含有量が多く香り質共に優れているとされます。

レモングラスは原産地であるインドで伝統医療アーユルヴェーダにおいて数千年前から解熱・感染症予防など薬用としても利用されてきましたし、ほかアジア各国でも利用されていることから「アジアの薬草」とも呼ばれています。後にヨーロッパや日本へも紹介され、現在では世界中でハーブティーや香料原料として需要の高い存在となっています。精油に関しても食品・香水・化粧品・石鹸など幅広く利用されています。レモングラスの葉50kgから約1kg精油が採れることから価格も比較的安く、レモンよりもしっかりとした「レモンの香り」を持つことから重宝されています。
一般的にはスッキリした香りから運転中のリフレッシュアロマとしてや、防虫作用や消臭作用を活用してお部屋の空気の浄化用などデイリーな用途が多いですから、安価さも魅力ではあります。しかしその安価さから、レモンバーベナレモンバームの偽和剤というマイナスイメージもありますね。

基本データ

通称
レモングラス(Lemon grass)
別名
ウエストインディアン・レモングラス、コウスイガヤ(香水茅)、レモンガヤ(檸檬茅)、レモンソウ、インドバーベナ、インドメリッサ
学名
Cymbopogon citratus
科名/種類
イネ科オガルカヤ属/多年草
主産地
タイ、インド、ベトナム、インドネシア、スリランカ
抽出部位
葉(※全草の場合も有)
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡い黄色~琥珀色
粘性
低い
ノート
トップノート
香り度合い
強い
代表成分
シトラール、β-ミルセン、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、リナロール、シトロネロール、シトロネラール
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア・ヘアケア

レモンとハーブを組み合わせたような、ややビターでスッキリとした香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • 精神的ストレス
  • 緊張・不安・精神疲労
  • イライラ・怒りっぽい
  • 抑うつ・無気力状態
  • やる気・活力が欲しい時
  • 集中力を高めたい
  • リフレッシュしたい
  • 冷静になりたい

【肉体面】

  • 風邪などの感染症予防
  • 発熱・夏バテ時に
  • 食欲不振・消化不良
  • 血行不良・むくみ軽減に
  • 肩こり・頭痛・筋肉痛
  • ニキビ・水虫
  • 脂性肌・毛穴ケア
  • 消臭・防虫剤として

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レモングラスに期待される効果・効能

心への作用

レモングラス精油の主成分である“シトラール”はレモン様の香りを持つ芳香成分で、その香りからリラックス効果やリフレッシュ効果が期待できると考えられています。スッキリとした香りには心への刺激・高揚作用があるも言われており、やる気や集中力を高める働きも期待されています。香りの印象としては刺激・リフレッシュ寄りに感じられますが、鎮静作用もあるので神経系の緊張でイライラしたり気持ちが落ち込んでいる時や、疲れた心を労りたい時にも適しているでしょう。

レモングラスは“冷やすハーブ”とも称されることがあり、精神面においても気持ちを落ち着けることで冷静さを取り戻すサポートをしてくれると言われています。やる気を高める作用と合わせて、精神的な緊張や疲労から無気力であったり、思考がまとまらないような時にも良さそうですね。新しいことにチャレンジする時に適した香りとも言われています。

体への作用

インドで古くから解熱剤として用いられていたと伝えられる通り、レモングラスには利尿・発汗作用があるとされており熱を下げるサポートに役立つと考えられています。“冷やすハーブ”という別名や、東南アジアなど暑い地域で好んで使われているのも納得ですね。また主成分であるシトラールには抗菌・抗真菌・抗炎症作用などもありますから、風邪を始めとする呼吸器感染症の予防やケアにも有効とされています。加えて健胃作用や消化促進作用など消化器系への働きかけも高いと考えられており、食欲不振・消化不良など胃腸の不調緩和にも用いられています。

そのほかシトラールには鎮痛作用や抗炎症作用もありますので胃痛や頭痛、筋肉痛など「痛み」の緩和にも利用できます。またシトラールは血管弛緩作用を持つとも言われていますから、血行促進によるむくみの改善・鎮痛作用とあわせて肩こりや腰痛などの軽減にも効果が期待されています。レモングラスは冷やすハーブと呼ばれており解熱に繋がる働きも多いですが、循環器系をサポートしてくれる精油でもありますから冷え性の軽減などにも役立ってくれるでしょう。

その他作用

肌への働きかけ

レモングラス精油は皮膚や毛穴を引き締める収斂作用と、肌を清潔に保つ殺菌作用を持つとされています。この二つの働きから皮脂分泌のコントロールやニキビの予防・改善に取り入れられています。その他には抗真菌作用があることから水虫のケアに、皮脂分泌調整と合わせて脂漏性皮膚炎やマラセチア毛包炎などの皮膚トラブルケアにも効果が期待されています。

また収斂作用は肌のたるみを改善したり、開いた毛穴を引き締めることで毛穴の黒ずみを目立ちにくくするなどの働きも期待されています。肌のハリ低下が気になる方にも適しています。リンパの流れを促進するという説もありますので、むくみが気になる方はマッサージ用として取り入れてみても良いかもしれません。

消臭・虫よけ剤として

レモングラスはデオドラント効果に優れた精油としても知られています。タバコやペットの臭いが気になる時にアロマランプやディフューザーで香らせるとお部屋がクリーンな印象の香りに包まれますよ。またシトラールの抗菌作用による細菌感染や真菌感染の予防対策や、防虫効果による虫刺されやダニ・ノミ対策にも役立ちますから一石二鳥…一石三鳥の効果が期待できます。あまりTPOを得たばない香りであり、デイリーに取り入れやすい価格帯の精油でもありますから、お部屋の浄化剤として用いてみても良いでしょう。

レモングラスの利用について

相性の良い香り

ハーブ系・フローラル系の香りと特に相性が良いとは言われていますが、系統を選ばずにブレンドしやす存在です。レモンに似た香りですが、香り自体が強めなので入れすぎないように注意しましょう。

【レモングラスのブレンド例】

レモングラス精油の注意点

  • 妊娠中の方・緑内障の方は使用を避けてください。
  • 猫を飼われている方は高濃度の使用を控えましょう。
  • 肌への刺激が強いので使用濃度には注意が必要です。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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