ダグラスファー精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

樹木系の中でもクリアで甘みのある香り

Pseudotsuga menziesii cone Port Townsend

ダグラスファー(米松)とは

ダグラスファーは和名で米松(ベイマツ)とも呼ばれる北米原産の樹木で、成長すると樹高50m以上・直径1~5mと非常に大きくなります。耐久性や加工性が良く安定性の高い木材として、住宅用建材として日本でも大量に輸入されています。精油としてはあまりポピュラーではありませんので、ベイマツという呼び名の方に馴染みがある方の方が多いかもしれません。

アメリカ大陸に分布するダブラスファーは1700年台後半に発見され、1826年に植物学者のDouglas博士によって分類されたとされています。呼称も博士にちなんだものだとか。ただし北米大陸に古くから住んでいたインディオ達はこの樹木を古くから利用していたと伝えられており、火をつける燃料として、葉や樹皮は民間医薬として用いられていたそうです。

呼称としてはダグラス“ファー”もしくは米“マツ”と呼ばれていますが、マツ科にこそ分類されるもののモミ(Abies)属でも、マツ(Pinus)属でもないトガサワラ属に分類されています。余談ですがトガサワラ属の属名pseudotsugaは「ツガモドキ/ツガの偽物」という意味なのだとか。日本語で最も正確な名称はアメリカトガサワラになりますが、トガサワラ自体があまり知られた存在ではないのでダグラスファーやベイマツというイメージしやすい名称が使われるようになったそうです。

これらのことからモミ系精油とされるアメリカ大陸産のバルサムファー(Abies balsamea)・ヨーロッパ原産のシルバーファー(Abies alba)とダグラスファーは、名前こそ似ているものの全くの別種であると言えるでしょう。精油成分や香りには似た部分もありますが、ダグラスファーは軽さがありまろやかと称されています。ファー系の精油よりも、フルーティーな甘みを感じさせるヘムロック・スプルースに似た印象を持たれる方も少なくないようです。

基本データ

通称
ダグラスファー(Douglas Fir)
別名
ベイマツ(米松)、アメリカトガサワラ、オレゴンパイン、コロンビアパイン
学名
Pseudotsuga menziesii
科名/種類
マツ科トガサワラ属/常緑針葉樹
主産地
カナダ、ニュージーランド、フランス
抽出部位
枝、針葉
抽出方法
水蒸気蒸留法
ほぼ無色
ノート
ミドル~トップノート
香り度合い
中くらい
代表成分
β-ピネン、α-ピネン、サビネン、カンフェン、リモネン、カレン
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・ハウスキーピング

ウッディーさの奥にレモン様の香りを持つ、甘く爽やかな香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • リフレッシュに
  • 集中力アップに
  • 気持ちを落ち着けたい
  • 前向きになりたい
  • 感覚を高めたい

【肉体面】

  • 肉体疲労・筋肉痛
  • 関節痛・リウマチ緩和
  • 血行不良・冷え性
  • 風邪・インフルエンザ予防
  • 呼吸器系の不調に
  • お部屋の空気浄化に

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ダグラスファーに期待される効果・効能

心への作用

ダグラスファーの持つ爽やかな森をイメージさせる香りは、心を癒やし前向きになるための手伝いをしてくれると考えられています。成分的にもダグラスファーの精油の主成分はピネン類(β-ピネン、α-ピネン)であり強壮作用が期待できますから、神経系や肉体面ともに疲労回復やストレス軽減などのサポートに役立つと考えられます。特にα-ピネンは森林浴効果を持つとも称される、メンタルサポート効果が期待されている成分でもあります。

またシャープすぎない香りなので気持ちを落ち着けて思考をまとめたり、集中力を高めたい時にも適しているでしょう。ネイティブアメリカン達はダグラスファーのお茶を感覚の活性化・鋭敏化に使っていたという説もあります。ストレスを和らげてくれる働きがあるのでリラックスタイムにも使えますが、就寝前というよりは休日の日中・仕事中のリフレッシュタイムなどに適した香りと言えそうですね。

体への作用

ピネンやリモネンなど血行促進作用を持つモノテルペン炭化水素類の含有率が高いため関節痛・リウマチなど血液循環不良によって悪化する痛みの緩和に役立つと考えられています。冷え性の軽減にも役立ってくれるでしょう。加えてピネン類の強壮作用から疲労回復にも良いとされています。皮膚刺激があるので使用には注意が必要ですが、肩こりや筋肉痛などのマッサージオイル・温湿布などに用いられることもあります。

またα-ピネンには免疫機能賦活作用が報告されていますし、ダグラスファーには抗菌・抗ウィルス作用を持つと考えられるサビネンなどの成分も多いため風邪やインフルエンザ予防にも効果が期待されています。血液循環を促すことは身体を温めることにも繋がりますから、冷え性や風邪の初期症状ケアにも役立ってくれるでしょう。そのほか咳・気管支炎・喘息などの呼吸器系の不調改善に有効とされています。

その他作用

皮膚利用について

皮膚刺激があると考えられること・日本での使用データが少ないことなどからダグラスファーの皮膚利用はあまり行われていません。作用としては肌を洗浄する働きがあるとされており、欧米ではボディウォッシュやソープ類に微量加えて利用することもあるようです。

空気の清浄剤として

ダグラスファーはピネンやサビネンなど抗菌・抗ウィルス作用を保つ成分を含むため、デュフューザーなどで拡散すると直接的に空気をキレイにしてくれると考えられます。また香りを嗅ぐことで体、特に呼吸器の強壮にも役立ってくれるでしょう。香りそのものもクリアな印象を与えるものですので、お部屋の空気を清々しいイメージに保ってくれるでしょう。

ダグラスファーの利用について

相性の良い香り

ウッディー系同士のブレンドや柑橘系との相性が良い精油です。またレモンを思わせる香りが含まれていることから、スパイス系の精油とも組み合わせやすいと言われています。

【ダグラスファーのブレンド例】

ダグラスファー精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中の使用は避けましょう。
  • 皮膚刺激性があります。特に敏感肌の方は使用に注意が必要です。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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