レモンバーベナ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

精神疲労軽減・リフレッシュに

レモンバーベナ(Lemon Verbena)

レモンバーベナとは

レモンのような爽やかさと、少しフローラルっぽさも感じさせる甘さが特徴的なレモンバーベナ。ハーブティーやフレバーティーの原料としての方が精油よりは知られているかもしれません。料理用ハーブとしても多用されており、魚や鳥肉料理のほかマリネ・サラダ・プリンやケーキと主菜からデザートまで幅広く活用されています。酸味を感じされせる香りですが実際にレモン果汁を絞ったような酸っぱさが無いことから、レモンっぽい香りをつけたい時や酸味を抑えてレモンの香りを強調したい時に用いられることも多いのだとか。また乾燥葉は香りの持続性が高いことからポプリの材料にもよく利用されます。

柑橘系に分類される爽やかな香りでありながら華やかさも持つレモンバーベナは「香水木(コウスイボク)」という和名で呼ばれています。ちなみに原産地はアルゼンチン・チリ・ペルー周辺と考えられており、草本のようなイメージがありますが落葉低木。17世紀にスペインによってヨーロッパへと伝えられ、18世紀にイギリスのハーブガーデンなどで栽培が行われようになるとハーブティーとして広く愛されるようになります。香りの良さからリキュール類やフィンガーボールの水に香りを付けるのにも使われていたのだとか。香水木以外に日本では「防臭木(ボウシュウボク)」とも呼ばれていますが、これは明治時代に東京でコレラが流行した際にコレラ避けに良いと売り出された時に付けられた名前のようです。

レモンバーベナの特徴はレモン様の香りを放つのは葉。余談ですがレモンバーベナという呼び名はもちろんのこと、種小名のcitriodoraも“柑橘(レモン)のような香り”という意味であり、この香りに由来しています。ハーブ・香料としては他にもレモン様の香りを持つ植物がいくつもありますが、南アメリカ原産のレモンバーベナ・南ヨーロッパ原産のレモンバーム(メリッサ)・アジア原産のレモングラスの3種は特に知名度の高い存在と言えるでしょう。そのほかオーストラリア原産のレモンマートルレモンティーツリーなども近年は流通量が増えているようです。

レモンバーベナの精油は食品類以外にも石鹸や化粧水などの化粧品に利用されていますし、男女問わず好まれる香りから香水業界からも需要が高い存在です。しかし採油量が非常に低いため比較的高価な部類に属しており、偽和も多いことからレモンバーベナ100%の純粋なエッセンシャルオイルは手に入りにくいと言われています。「レモンの香り」を付けるのに使われるレモンバーベナですが、市販されている安価エッセンシャルオイルの大半はスパニッシュ・バーベナやレモン、レモングラス、シトロネラなどをブレンドしたものが「レモンバーベナ」として販売されているケースが多い事も指摘されています。

こうした販売者側の偽装だけではなく、単純に間違えて別の精油を買ってしまう場合もあります。レモンから始まる似た名前が多いため混同して別の精油を買ってしまった経験がある方も少なくないんだとか。またフランス語ではレモンバーベナのことを「Verveine(ベルベーヌ)」と云いますが、別属のバーベナも同じくVerveineと呼ばれているのでハーブとして購入する場合はこちらも注意したいですね。

基本データ

通称
レモンバーベナ(Lemon Verbena)
別名
コウスイボク(香水木)、ボウシュウボク(防臭木)
学名
Lippa citriodora
Aloysia citrodora/Aloysia triphylla
科名/種類
クマツヅラ科コウスイボク属/落葉低木
主産地
フランス、モロッコ、スぺイン、アルジェリア、アルゼンチン
抽出部位
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡い黄色~オレンジ色
粘性
低~中くらい
ノート
トップノート
香り度合い
強い
代表成分
リモネン、シトラール、ネラール、ゲラニアール、1,8-シネオール、β-カリオフィレン、ネロール、ゲラニオールなど
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア・ヘアケア

甘めのレモンの様なフルーティーかつフローラルな香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・精神疲労
  • 緊張・不安・イライラ
  • 気持ちの落ち込み
  • 自己嫌悪・無気力
  • 不眠・落ち着かない
  • リフレッシュしたい時
  • 集中力が欲しいとき

【肉体面】

  • 消化不良・食欲不振
  • 胃痛・腹痛・便秘・下痢
  • 血行不良・冷え・むくみ
  • 疲労回復のサポートに
  • 風邪予防・花粉症軽減に
  • 鼻や喉の不快感軽減に
  • 脂性肌・ニキビケア

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レモンバーベナに期待される効果・効能

心への作用

レモンバーベナにはシトラールやリモネンなどの鎮静作用が期待できる成分が多く含まれていることから、レモンバーベナの精油は強い鎮静作用・副交感神経を高める働きが期待されています。このためストレスや緊張によって引き起こされる精神的な疲労を軽減し、気持ちを安定させたりリラックスするのをサポートしてくれると考えられています。イライラしやすいなと感じている時や、なんとなく落ち着きがない時などにも良いんだとか。睡眠関係のトラブルがある時にも役立つ精油の1つにも数えられています。

またゲラニオールなどの抗うつ作用が期待される成分も含まれていますから、嫌な過去を思い出して傷ついたり自己嫌悪に陥ってしまう時・気持ちが沈んで無気力になっている時にも適しているでしょう。鎮静作用と合わせて落ち込んでしまった状態からの回復をサポートし、前向きさ・明るい気持ちを取り戻す手助けとなってくれると考えられます。またレモンバーベナのレモンに似たサッパリした香りにはリフレッシュ効果もあるとされており、頭をスッキリさせて集中力を高める効果も期待されています。

体への作用

レモンバーベナに含まれているリモネンは柑橘系精油などにも多く見られるモノテルペン炭化水素類で、健胃・消化促進・整腸など胃腸機能サポートに役立つと考えられています。血行促進作用や唾液分泌を高めることで食欲増進効果も期待できますから、食欲不振・消化不良・便秘・下痢・お腹の張りなど幅広い胃腸トラブルの緩和に役立ってくれるでしょう。レモンバーベナ全体としては精神面のサポートに優れた精油ともされていますから、ストレス性の胃痛や腹痛などの軽減にも効果が期待できます。

リモネンやシトラールは血液循環を促す働きが期待されている成分でもありますし、レモンバーベナ精油としてはリンパの流れを改善する作用や利尿作用があるとする説もあります。このためむくみ軽減・デドックスなどの効果も期待されており、メンタル面から自律神経を整えることにも繋がると考えられるため女性に多い冷え性やむくみなどの軽減にも役立つと言われています。また血圧が気になる方に良いとする説もあります。メンタル面・消化機能・血液ほか体液の循環をサポートしてくれることから、疲労回復効果も期待できますね。

風邪などの感染症予防にも

レモンバーベナは比較的含有率の高いリモネンやシトラールのほか、30種類以上もの精油成分を含んでいます。リモネンやシトラールは抗菌作用・抗ウイルス作用を持つ成分ですし、抗炎症作用・免疫調整作用を持つとされる1,8-シネオールなどもレモンバーベナには含まれています。リモネンにも免疫細胞の働きを正常に整える可能性があることが報告されていますから、相乗して風邪予防や花粉症軽減などにも効果が期待できます。喉・鼻など呼吸器系の炎症軽減にも役立つと考えられます。

その他作用

肌への働きかけ

レモンバーベナの精油は上記でご紹介した抗菌・抗真菌作用のほか、皮脂バランスを整える作用と抗炎症作用があると考えられています。このため脂性肌や頭皮・頭髪の脂っぽさが気になる時のケア、ニキビ予防などに取り入れられています。またゲラニアールやシトラールには抗ヒスタミン作用が見られたという報告もあることから、湿疹・軽度のかゆみケアなどに対しても有効性が期待されています。

ただしレモンバーベナ精油に含まれているシトラールやシトロネラールなどのアルデヒド類は皮膚刺激性・感作性が強い成分でもあるため、敏感肌の方や炎症を起こしている部位への使用は注意が必要です。またアルデヒド類は酸化しやすく、酸化することでより皮膚刺激性が高くなるため開封後はきちんと保管し早めに使い切った方が良いでしょう。

レモンバーベナの利用について

相性の良い香り

ハーブ系・フローラル系と特に相性が良いとされていますが、柑橘系やオリエンタル系の精油ともブレンドしやすい香りです。レモンに近い香りを持つ精油なので比較的相手を選ばない精油と言えるでしょう。

【レモンバーベナのブレンド例】

レモンバーベナ精油の注意点

  • 妊娠中の使用は避けましょう。
  • 皮膚刺激があるため敏感肌の人は注意して利用してください。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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