クラリセージ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

女性領域のケアに高い効果が期待

クラリセージとは

日本でもハーブとして比較的知名度の高いセージ。料理用ハーブもしくはハーブティーとして利用されることが多いのは単にセージもしくはコモンセージと呼ばれるSalvia officinalisで、クラリセージとは同属別種になります。クラリセージは高さが1m程とコモンセージ(薬用サルビア)よりもやや背丈が高い、南フランス・地中海地方あたりが原産とされる植物。観賞用としても親しまれるハート型の大きな葉と、穂状花序に咲く花(白・ピンク・紫など)が特徴とされています。

セージと呼ばれるアキギリ(Salvia)属の植物は種類が多いですが、精油原料としてはクラリセージ・コモンセージ・パニッシュセージ(Salvia Lavandulifolia)の3種が主に用いられています。浄化に良いとされるホワイトセージ(Salvia apiana)の精油も稀に流通していますが、あまりポピュラーではないでしょう。ハーブとしてはコモンセージの需要が高いですが、精油としては肌へ使用できることや作用・刺激性が穏やかなことなどからクラリーセージが最もよく利用されいます。

クラリーセージは紀元前から宗教儀式などに用いられてきたハーブでもあります。紀元前の植物学者テオプラストスや、薬理学と薬草学の父と言われるペダニウス・ディオスコリデスなどもクラリセージの薬効を認めていたそう。中世ヨーロッパではクラリセージの粘液や種子を煎じて目の消毒を行っていたことから、クリアー・アイやキリストの目を意味するOculus Christi(オクルス・クリスティ)などとも呼ばれてます。現在呼び名に使われているクラリ(Clary)もラテン語で「明るい・明晰な」を意味するクラルス(clarus)が由来とされています。

同じく中世には甘い芳香のほか陶酔作用があると考えられ、マスカットワインの香り付け(質の悪いワインの風味調整)やリキュールの香料としても重宝されていました。またイギリスではビール醸造時にポップの代用品として用いられていた時期もあるのだとか。
現在も香料としての需要が高く、クラリセージのエッセンシャルオイルやアブソリュートは香水を始め石鹸・化粧品・飲食物の香り付けなど様々な分野で用いられています。アロマテラピーでも様々な効能を持ち、ホルモンバランスに左右されやすい女性の体に対しても優れた効果を発揮する精油として重要視されているようです。

基本データ

通称
クラリセージ/クラリーセージ(Clary sage)
別名
オニサルビア、マスカット・セージ(muscat sage)、クリアー・アイ(clear eyes)
学名
Salvia sclarea
科名/種類
シソ科アキギリ属/二年草
主産地
フランス、モロッコ、イタリア、ロシア
抽出部位
全草(主に花と葉)
抽出方法
水蒸気蒸留法
無色~淡い黄緑色
粘性
低い
ノート
トップ~ミドルノート
香り度合い
中程度
代表成分
酢酸リナリル、リナロール、β-カリオフィレン、ゲルマクレンD、α-テルピネオール、スクラレオール
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア・ヘアケア

フルーティーさとナッツのような香りを含む、温かく独特なハーバル調の香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • 不安・緊張・悲観的
  • イライラ・興奮
  • 気分の落ち込み・抑鬱
  • 心が弱っている時に
  • 情緒不安定な時に
  • 癒やしが欲しい時に
  • 寝付きが悪いと感じる

【肉体面】

  • 頭痛・偏頭痛
  • 筋肉痛・体のこり
  • 動悸・高血圧
  • 風邪などの感染症予防
  • 月経不順・月経困難
  • PMS、更年期障害
  • 不感症・インポテンツ
  • 脂性肌・ニキビケアに
  • 頭皮・毛髪のお悩みに

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クラリセージに期待される効果・効能

心への作用

クラリセージの精油成分の中で含有率が最も高いのが、高い鎮静効果を持つとされる「酢酸リナリル」というエステル類です。次いで含有量が多いのも同じく鎮静作用に優れるとされるリナロールのため、クラリセージは心を深く鎮め穏やかな状態へ導いてくれるリラックス用の精油として評価されています。ストレスや精神的な疲労感がある時に適していると考えられます。主成分としてはラベンダーと近く、深いリラックスと癒し効果から睡眠導入のアロマとしても効果が期待できるでしょう。

優れた鎮静効果を持つとされる酢酸リナリル・リナロールの含有率が高ことから、気持ちを落ち着けたり精神安定に有効であると考えられています。プレッシャーやストレスによる緊張で心が強張ってしまっている時や、心配事・混乱に振り回されてしまっている時などにも用いられています。
またクラリセージの香りには気持ちを落ち着けるだけではなく、抗うつや神経強壮作用があるとする説もあります。幸福感や自分らしさを取り戻す手助けをしてくれるとも言われていますので、憂鬱感や悲観的な感情に押しつぶされそうな時にも役立ってくれるかもしれません。

体への作用

クラリセージは精神面のサポートに優れた作用が期待されている精油のため、ストレス性(心因性)の不調全般の軽減に役立つと考えられています・そのほか鎮痛・鎮痙作用があるとされていますから、頭痛・偏頭痛・腹痛・筋肉痛・肩こりなど体の痛みの緩和にも効果が期待できるでしょう。また鎮静・鎮痙作用などが総合的に働くことによって血圧降下作用となり、動悸や高血圧の改善に役立つとする説もあります。抗菌・消毒作用があるので風邪予防にも良いとされています。

女性の体への働きかけ

クラリセージは様々な作用を持つ精油として幅広く利用されていますが、中でもよく紹介されるのが“女性特有の不調軽減に役立つ”ということではないでしょうか。これは女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ「スクラレオール」という成分と含むため、月経を促す・ホルモンバランスを整えるなどの働きが期待されているためです。子宮の強壮に役立つとも言われています。

メンタルサポートにも適した精油ですから、ストレスによって自律神経が乱れることを防いでホルモンバランスを整える働きも期待できます。ホルモン様成分であるスクラレオールと鎮静効果を持つ酢酸リナリル・リナロールが複合して働くことでマタニティブルーやPMS、更年期障害による憂鬱感やパニックなど精神的な不調軽減に取り入れられています。また精神的な抑圧を開放することと合わせて催淫作用(性欲を高める効果)があるとも言われています。女性だけではなく男女の生殖機能を高める作用もありますので、妊活中の方のサポートにも役立ってくれるかもしれません。

スクラレオールには通経作用があるため月経不順に有効とされる反面、流産を誘発する可能性があるので妊娠中は禁忌とされています。出産準備や分娩中に用いることで分娩の促進や痛みを和らげてくれる精油という説もありますが、自己判断での使用は避けましょう。

その他作用

肌への働きかけ

クラリセージの精油は収斂作用と皮脂分泌調節作用に優れていると考えられており、脂性肌やニキビ対策に役立つと考えられています。頭皮の脂っぽさ・フケが気になる方にも良いでしょう。そのほか細胞の成長を促進させる働きも期待できることからシワやたるみが気になる年齢肌のケア、育毛促進・脱毛予防用としても用いられることがあります。

クラリセージの利用について

相性の良い香り

柑橘系との相性が良いですが、樹木系・フローラル系などとも比較的ブレンドしやすい香りです。

【クラリセージのブレンド例】

クラリセージ精油の注意点

  • 月経過多・多量月経・妊娠中の方は使用を避けましょう。
  • 多量に使用した場合や、アルコール摂取と前後して使用すると頭痛や吐き気を起こす危険性があります。
  • 鎮静作用が強いため運転など集中力を要するときは使用を控えてください。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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