シナモンリーフ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

梅雨時など鬱々とした気分と空気のリセットにも

シナモン・リーフ(Cinnamon Leaf)

シナモンとは

スパイシーでありながら甘く優しい香りからコーヒー・紅茶などと組み合わせる方も多いシナモン。シナモンロール・スパイスクッキーなどの焼き菓子からチャイやカレーなどのインド料理にも欠かせないスパイスの一つで、世界中で使われている香辛料の一つと言っても過言ではない存在でしょう。インドではクローブ・カルダモンと共にカレーには欠かせない3大スパイスの1つでもあるそう。その香り高さや使用の歴史・利用されている範囲の広さなどから「スパイスの王様」と称されることもあります。

またシナモンは“世界最古のスパイスの一つ”と言わる香辛料の一つでもあり、紀元前4000年頃には古代エジプトでもミイラの防腐剤として利用されていたとも言われています。古代ギリシャでは深い愛情を示す贈り物としても用いられていたそうですし、不死鳥(フェニックス)はミルラとシナモンを燃やした火から蘇るという伝説もあるそうですよ。旧約聖書に含まれる『エゼキエル書』や中国最古の薬物書『神農本草経』などの古い文献にも記述が見られることから、東西共にかなり古い時代からその存在が知られていたと考えられます。インドでは宗教用の薫香として、中国では生薬として桂皮(ケイヒ)や肉桂(ニッケイ)が使われていますから、各地で大切にされてきたスパイスとも言えますね。

そんなシナモンの原料となるのは楠(クスノキ/カンファーホワイト)と同じくクスノキ科ニッケイ属に分類される樹木。シナモンという言葉は広義では「ニッケイ属の植物を原料とする香辛料」とされていますが、単にシナモンと言った場合はセイロンニッケイ(学名:Cinnamomum verum)の内樹皮を乾燥させたものを指すのが一般的です。その他にはシナニッケイ(学名:Cinnamomum cassia/シナモン・カッシアとも)の流通も近年増えていますし、日本で八つ橋・飴などに使われている香辛料の“ニッキ”もシナモンの仲間。ニッキはニッケイ(肉桂/学名:Cinnamomum sieboldii)と呼ばれる種を原料とした香辛料。セイロンシナモン・シナモンカシアが乾燥させた樹皮なのに対し、ニッキは根皮を香辛料として利用しています。

シナモンの種類について

樹皮を用いたシナモンは大きくセイロンタイプ(C. verum)とカッシアタイプ(C. sieboldii)の二つがあります。香辛料としてはこの2種が主流と言えますが、精油(エッセンシャルオイル)の場合はそれに加えて抽出部位の違いがあり、単に「シナモンオイル(精油)」と呼んだ場合にはセイロンシナモンの葉ら抽出された精油(シナモン・リーフ)のことを指すのが一般的となっています。

シナモンリーフ以外にも香辛料として一般的に用いられる樹皮を原料としたシナモンバーク・カッシアシナモン(学名:Cinnamomum cassia)を原料精油などもありますが、シナモンリーフ以外の精油は刺激が強い・毒性があるなどの問題からアロマテラピーでは利用されていません。特にカッシアシナモンはシナモンバークよりもアルデヒド濃度が高いこと・長期間の継続利用で毒性(肝機能障害)の危険があるクマリン類を含んでいるため、取り扱いが非常に難しい精油とされています。稀に一般向けにも販売されていますが、一般家庭での使用は避けるべきとの見解も多いため使用には注意が必要でしょう。

このため精油としてはセイロンシナモンが主流であり、シナモンリーフ・シナモンバーク共に特に表記のない場合はセイロンシナモンから採油されたものというのが慣例となっています。ただし外国製品や安値のものの場合はシナモンカッシアを使っている場合も有りますので、念のため原料を確認するようにすると確実でしょう。またシナモン系精油の中では最も穏やかとされてるシナモンリーフも皮膚刺激性がある精油です。皮膚に対する有効性があると紹介されていますが皮膚利用はあまりおすすめできませんし、敏感肌の方であれば芳香浴や手作り香水に利用する場合も肌につかないように注意してください。

基本データ

通称
シナモン・リーフ(Cinnamon Leaf)
別名
セイロンニッケイ(錫蘭肉桂)、セイロンシナモン(Ceylon cinnamon)、トゥルーシナモン(True cinnamon)
学名
Cinnamomum verum
(Cinnamomum zeylanicum)
科名/種類
クスノキ科ニッケイ属/常緑高木
主産地
スリランカ、インドネシア、マダガスカル、インドなど
抽出部位
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡黄色~オレンジ
粘性
低~中くらい
ノート
ベースノート
香り度合い
強い
代表成分
オイゲノール、酢酸オイゲニル、β-カリオフィレン、リナロール、シンナムアルデヒド(桂皮アルデヒド)など
おすすめ
芳香浴・ハウスキーピング・防虫

お馴染みのシナモンにハーバル感を加えたような、甘くスパイシーな香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・精神秘湯
  • 神経衰弱・神経過敏
  • 気分の落ち込み・無気力
  • 孤独感・疎外感がある
  • やる気が欲しい
  • 前向きになりたい
  • 集中力をアップしたい

【肉体面】

  • 胃痛・腹痛・下痢
  • 消化不良・お腹のハリ
  • 胃腸の働きを整えたい
  • 血行不良・冷え性
  • 関節痛・神経痛・リウマチ
  • 風邪・インフルエンザ予防
  • 虫除け・カビ予防に

Sponsored Link

シナモンリーフに期待される効果・効能

心への作用

シナモンリーフの甘くスパイシーな香りには刺激作用があると考えられており、高揚感をもたらす香りであるとも称されています。刺激・高揚作用によって心に活力を与えることで気持ちを前向きにする手助けをしてくれるので、気持ちの落ち込みや無気力感を和らげてくれる精油として利用されています。ストレスや精神的な疲労による神経衰弱の軽減、神経が過敏になってしまっていることで起こる不安・心配・そわそわ感などの軽減にも効果が期待できるでしょう。

シナモンリーフは刺激作用によってやる気を高る・集中力をアップさせる効果も期待できますので、勉強中や仕事中の香りにも適していると考えられます。やらなくてはいけないのに気力が出ないときや、集中的に作業をしたり頭に知識を詰め込まなくてはいけない場面で役立ってくれるでしょう。そのほか過去の後悔や悲しみを引きずってしまう方、孤独感を感じやすい人のサポートに良いという説もあります。過去との決別や、新しい一歩を踏み出す時のお供として手助けしてくれるかもしれませんね。

体への作用

シナモンリーフ精油は全体の7~8割近くをフェノール類のオイゲノールという成分が占めています。主成分であるオイゲノールはクローブなどにも多く含まれている成分で、胃腸強壮作用や消化促進作用など消化器官への働きかけに優れていると考えられています。胃痛・吐き気・おなかの張りなど消化器系の不調全般に有効とされていますが、血行を促すことで内蔵を温める働きも期待されているので、特に冷えが原因で起こる腹痛や下痢などの緩和に役立ってくれるでしょう。オイゲノールは鎮痛・鎮痙作用を持つとされる成分でもあるため、胃痛や痙攣性の腹痛に良いという説もあります。

血行を促す働きはお腹の不調だけではなく冷え性の軽減もサポートしてくれますし、鎮痛作用と合わせて関節炎・神経痛・リウマチなど冷えによって悪化する痛みの軽減にも効果が期待できるでしょう。血の巡りが悪く慢性疲労感や体のだるさを感じている方のサポートに役立ってくれる可能性もあるでしょう。またシナモンリーフは呼吸器系の強壮作用があるとも言われています。オイゲノールは優れた抗菌作用・抗ウイルス作用を持つ成分でもありますので、体を温める働きと合わせて風邪やインフルエンザなどの感染症予防・初期症状ケアにも有効とされています。

その他作用

皮膚利用について

シナモンリーフの精油は成分的に見ると収斂作用があると考えられており、水虫やイボの改善に良い・抜け毛予防効果があるとも言われています。しかしシナモンリーフの精油は皮膚刺激が高いため、肌や頭皮に使用すると接触性皮膚炎などを起こす原因となる危険性も低くありません。スキンケアやヘアケア・トリートメント(マッサージ)・アロマバスなど皮膚に直接触れるような形での使用は避けることをおすすめします。また敏感肌の方は芳香浴であっても肌荒れやかゆみを起こすことがあるため、注意して取り扱うようにして下さい。

防虫・防カビ剤の代わりとして

肌への使用はおすすめできないシナモンリーフですが、主成分であるオイゲノールは高い抗菌作用と抗カビ特性(カビの繁殖を抑える働き)が期待できる成分。また防虫作用もあり、特にゴキブリに対しての忌避作用が高いという報告もあるようです。精油を希釈してスプレーを作ったり、コットンに数滴湿らせて置くとカビ予防・防虫剤としての働きが期待できますよ。

気持ちを高めてくれる香りでもあるので、精神的にも鬱々としやすい梅雨時期にルームフレグランスを兼ねて利用してみても良いかもしれませんね。ただしオイゲノールの含有量はクローブ・バッドの方が多いので、カビや虫が気になる場合はクローブ・バッドの方が高い効果が期待出来るという説もあります。複数の精油をブレンドすることでも効果アップが期待できますから、香りの好みなどと合わせて精油を選んでみても良いでしょう。

シナモンリーフの利用について

相性の良い香り

柑橘系全般と相性がよく、ブレンドすることで香りの印象も軽くなります。スパイス系や軽めの樹木系とも組み合わせやすいですが、シナモンリーフの香りは強力なので使用量には注意が必要。ブレンドするとき少量ずつ加えていくようにすると失敗しにくいです。

【シナモンリーフのブレンド例】

シナモンリーフ精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中・生理中の方、お子様への使用は避けてください。
  • 皮膚や粘膜への刺激が強い精油のため低濃度で使用しましょう。香りの強いので高濃度・長期間使用すると吐き気などを引き起こす原因となる可能性もあります。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

こちらもオススメ