ラバンジン(ラバンディン)精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

筋肉痛や関節痛などのケアに

ラバンジン(Lavandin)

ラバンジン(ラバンディン)とは

ラバンジンは真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種で、痩せた土地や寒い土地でも生育することが出来ます。栽培しやすいことに加え、ラベンダーよりも背丈が高く大きな花を沢山付けることもあり採油用として商業的に広く栽培されています。採油率が高く安価なこと・香りが強いことがラバンジンのメリットではありますが、真正ラベンダーのな繊細かつ華やかな香りとは異なることから香料としての評価は低い存在でした。

かつてはラベンダーの香りを高めることがラバンジンの主な用途であり、ラベンダー調の香り・ラベンダーの偽和剤というマイナスイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。しかし近年はラベンダーにはほぼ含まれていない精油成分が含まれていることが認められており、アロマテラピーでも1つの種として扱われています。またハーブ感があり力強いラバンジンの香りも、男性用香水や化粧品の原料として需要が高まっているそうです。もちろん女性でもスッキリとしたハーバル感の強い香りが好きな方はラバンジンのほうが好みに合うという方も少なくありません。

ラベンダーの種類について

ラベンダーと呼ばれる精油は数多くしていますが、品種による大きな区分としては

の大きく4つに区分されます。

真正ラベンダーが香り・作用ともに穏やかで最も扱いやすい種類と言われていますが、スパイクラベンダーは男性的な強い香り、フレンチラベンダーはカンファー系のフレッシュな香りがありますし、ラバンジンは真正ラベンターよりも筋肉疲労や関節痛の軽減には優れているとも言われています。価格的な問題から洗剤や消臭剤など日用品の「ラベンダーの香り」にはラバンジンを用いることが多いと言われています。真正ラベンダーが最良とする傾向もありますが、香りを楽しみたい場合など目的に応じてお好みのラベンダーを選ぶようにすると良いでしょう。

ラバンジンは一括りに表記されることもありますが、グロッソ(Lavandula x intermedia ‘Grosso’)・アブリアリス(Lavandula x intermedia ‘Abrialis’)・スーパー(Lavandula x intermedia ‘Super’)・シール(Lavandula x intermedia ‘Seal’)・レイドバン(Lavandula x intermedia ‘Reydovan’)などの品種系統に分かれており、成分や香りに若干の差があります。紛らわしいですがラベンダー・スーパーやラベンダー・レイドバンなどと表記されている場合は、ラバンジンの品種を表しています。

ラバンジン系の中では“ラバンジンスーパー”が最もラベンダーに香りが近く上質だとされていますが、これは酢酸リナリル(リナリル・アセテート)とリナロールの割合が高く真正ラベンダーに成分組成が最も近いため。鎮痛や呼吸器系のケアなどラバンジンが得意と称されている作用についてはグロッソなどシャープな香りのものの方が高いと考えられますから、お好みや用途によって選ぶと良いでしょう。

基本データ

通称
ラバンジン(Lavandin)
別名
ラバンディン、ラヴァンディン
学名
Lavandula x Intermedia
L.hybrida/L.flagrans
科名/種類
シソ科ラベンダー属/小低木
主産地
フランス、イタリア
抽出部位
花・葉
抽出方法
水蒸気蒸留法
無色~クリーム色
粘性
低い
ノート
ミドルノート
香り度合い
中~強め
代表成分
酢酸リナリル、リナロール、カンファー、1,8-シネオール、ボルネオール、ラバンデュロール
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア・湿布

真正ラベンダーに薬草を足したような、シャープで刺激的な香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • 不安・緊張・気詰まり
  • 気分の落ち込み・無気力
  • 心のバランスを取りたい
  • リフレッシュしたい時に
  • 集中力を高めたい時に
  • 冷静に頑張りたい時に

【肉体面】

  • 筋肉痛・筋肉疲労
  • 関節痛・リウマチ・神経痛
  • 血行不良・肩こり・腰痛
  • 咳・痰などの呼吸器系トラブル
  • 風邪・インフルエンザ予防
  • 傷・火傷・内出血・捻挫
  • にきび・湿疹・日焼け
  • 白癬(水虫・たむしなど)
  • 虫除けとして

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ラバンジン(ラバンディン)に期待される効果・効能

心への作用

ラベンダーよりは低いものの、ラバンジンも精油成分の半分以上を酢酸リナリルとリナロールが占めています。このためラバンジンも鎮静作用を持ち、ストレスや緊張の緩和・不眠の軽減などに役立つと考えられています。特に真正ラベンダーに香りが近いとされているラバンジン・スーパーはラバンジンの中でも鎮静作用を持つ成分(酢酸リナリル・リナロール)の比率が高いので、ストレスが多いな・疲れているなと感じている時に役立ってくれるでしょう。

ラバンジンは基本的にラベンダーと同じ用途で使用できると言われていますが「真正ラベンダーは夜のリラックスタイムの香り、ラバンジンは昼間の活動中の香り」と称されることもあります。これはラバンジンにラバンジンにはカンファーが含まれており、頭をスッキリとさせることでリフレッシュや集中力を高める働きも期待されているため。香りの印象としてもラバンジンのほうがシャープな印象がありますね。真正ラベンダーの香りとは離れますが、刺激感が強いものの方がリフレッシュ用や活動時の香りとしては適していると考えられます。

体への作用

ラバンジンに含まれているケトン類「カンファー」は神経毒性があるため禁忌事項が多く、アロマテラピーでは要注意成分とされていますが、有用な作用もあります。カンファーはかつて強心剤(カンフル剤)にも利用されている成分で心臓強壮(鼓動を強める)作用があるとされ、血行促進や血行不良による肩こり・頭痛などの改善などに効果が期待されています。

また神経と筋肉へ働きかけに優れていると考えられ、筋肉を緩めて血行を促進することから肩こりや筋肉痛の緩和、関節痛、リウマチ、神経痛、こむらかえりなどに有効とされています。特に筋肉痛・筋肉疲労・関節痛・リウマチなどに対してはラベンダーよりも高い効果が得られるという見解も多く、芳香浴に使うほかアロマバスやマッサージオイルに加えるなどして患部に直接接するようにすると高い効果が期待できるでしょう。

風邪・呼吸器系の不調にも

リナロールなどにも抗菌・抗ウィルス作用がありますし、ラバンジンには殺菌・去痰・粘液溶解作用などがあるとされる1,8-シネオールも含まれています。このため喉や鼻といった呼吸器系の不調にもラベンダーよりも高い効果が期待されています。風邪や花粉症などで呼吸が苦しい時をはじめ、喘息・気管支炎・咳など呼吸器系の不調全般に良いとも言われています。

カンファーや1,8-シネオールは酢酸リナリル・リナロールの比率が低い系統のラバンジンに多く含まれています。更に酢酸リナリルやリナロールの比率が低くカンファー・1,8-シネオールの高いラベンダー系統の精油としては“スパイクラベンダー”がありますから、植物としてだけではなく精油成分としても中間に位置していると言えるでしょう。用途に合わせてどの種を買うか・使うかを考えてみても良いでしょう。

その他作用

傷や炎症のケアに

ラバンジンもラベンダーと同様に瘢痕形成作用があるとされており、傷を治す・傷跡を残しにくくするケアに取り入れられています。また殺菌作用や抗炎症作用があることからニキビや日焼け・皮膚炎・軽度のヤケド・内出血などのケアにも役立ってくれるでしょう。殺真菌作用があるので水虫などの予防・改善にも良いとされています。ただしカンファーや1.8-シネオールには皮膚を刺激する可能性もありますので使用には注意が必要です。

虫除けとして

1,8-シネオールやカンファーを含むことから、ラバンジンは昆虫忌避作用や殺虫作用を持つ精油とされています。蚊除けだけではなくノミ・シラミ対策にも良いのだとか。妊娠中の方や乳児がいらっしゃる場合は注意が必要ですが、ラバンジンはコストパフォーマンス良い精油なのでデイリーに利用しやすいのも魅力ですね。デオドラント作用があるとする説もありますので、夏場などは虫除けと体臭対策が同時に出来るかもしれません。

ラバンジン(ラバンディン)の利用について

相性の良い香り

柑橘系やフローラル系の香りと相性が特に良いとされていますが、比較的どの系統の香りとも合わせやすいでしょう。ブレンドする香りと互いを引き立て合うと言われています。

【ラバンジンのブレンド例】

ラバンジン精油の注意点

  • 妊娠中の使用は避けましょう。
  • 大量・高濃度・長時間の使用は控えてください。
  • 敏感肌の方は肌への刺激がある場合もありますので注意して使用してください。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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