ホワイトバーチ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

ホワイトバーチ精油<br />アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

むくみ対策など美容面でも期待

ホワイトバーチ(欧州白樺)

ホワイトバーチとは

バーチオイルは原料植物によってBetula platyphylla(ホワイトバーチ/シルバーバーチ)、Betula alleghaniensis(イエローバーチ)、Betula lenta(スイートバーチ/ブラックバーチ)の大きく3つに分類されます。どのバーチオイルも刺激があり要注意とされていますが、ホワイトバーチがその中では刺激性が低いためよく利用されます。逆にスイートバーチオイルはサリチル酸メチル含有率が98%と非常に高く、ウィンターグリーンと同等以上に使用には注意が必要とされていますので、購入時には学名を確認するようにしましょう。余談ですが日本に自生している“白樺”は学名Betula platyphylla var. japonicaという日本産変種です。

刺激・毒性の問題からホワイトバーチの精油はアロマテラピーなどではあまり利用されてきませんでした。しかし近年は血行促進・老廃物排泄促進に役立つとして白樺エキスがセルライトマッサージオイルなどに配合されていることから、精油も美容用として注目されています。ただしバーチオイルの中では安全とされていても、毒性や皮膚刺激の強い精油のため使用に注意が必要です。効果を期待して高濃度で使用することは避けましょう。

流通している精油の多くは木部(樹皮)から天然タールを抽出し、それを水蒸気蒸留したタールオイルです。スモーキーさが強く皮革・燻製と称される香りを持ちます。ヨーロッパではホワイトバーチタールが皮膚疾患などに処方されることもあるようです。若芽を水蒸気蒸留して得た精油はメントール感が強い香りで、こちらの方がセルライトケアにも適していると言われていますが、ほとんど流通していません。

基本データ

通称
ホワイトバーチ(White birch)
別名
欧州白樺、樺の木、シルバーバーチ
学名
Betula pendula
(Betula albaBetula platyphylla)
科名/種類
カバノキ科カバノキ属/落葉樹
主産地
ドイツ、ロシア、フィンランド、スウェーデン
抽出部位
樹皮(もしくは若芽)
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡黄色
粘性
ノート
ベース~ミドルノート
香り度合い
中~強
代表成分
ベチュレノール
おすすめ
芳香浴・(※ごく少量で)マッサージ・スキンケア・ヘアケア

グリーンさとウッディーさの中に燻製のような香りを含む

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • やる気が出ない
  • 倦怠感・無気力
  • 自分を鼓舞したい時に
  • 前向きさがほしい時に

【肉体面】

  • 筋肉痛や筋肉のコリに
  • 関節痛・リウマチ緩和
  • むくみ・セルライトケア
  • デトックス促進
  • 肌の乾燥・炎症ケア
  • くすみ・ハリのない肌に
  • 育毛促進・抜け毛予防

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ホワイトバーチに期待される効果・効能

心への作用

ホワイトバーチは主に肉体面のケアに利用される精油ですが、独特の強い香りは神経を刺激することで精神の鼓舞・強壮に役立つと考えられています。この香りが心地よく感じる方はストレスや疲労が溜まっている可能性が高いという説もあります。

クールな香りは気分をシャッキリとさせ、気持ちが落ち込んでいる時や無気力状態の時に元気や明るさを取り戻す手助けになると言われています。単体の場合はTPOや好みを選びますから、活動時のアロマや香水に“隠し味(隠し香)”のような感覚で入れると使いやすいでしょう。

体への作用

ホワイトバーチの精油は湿布や鎮痛剤に利用される成分である「サリチル酸メチル」を多く含んでいることから、筋肉痛や肩こりなどの筋肉の強張り、関節炎・リウマチなどの痛み緩和に有効とされています。キャリアオイルに低濃度に希釈しマッサージに利用したり、湿布として痛みのある部分に直接当てるとより効果的でしょう。

発汗、利尿、血液浄化作用などもあるためむくみ・下肢静脈瘤のケアなどにも利用されています。循環を整えることで老廃物の排泄を促す働きが期待できるとして、セルライトケアや痩身マッサージ用としても注目されています。

その他作用

肌への働きかけ

消毒・抗菌作用や保湿作用があるとされ、湿疹や皮膚炎症のケアに利用されています。収斂作用もあるので脂性肌・ニキビケアなどにも効果が期待できるでしょう。また循環系を整えることで肌のくすみ緩和やハリの回復、育毛促進・抜け毛予防などにも役立つと考えられています。

※皮膚刺激が強いため、マッサージ・スキンケアに用いる場合は希釈濃度に注意が必要です。肌に合わない・濃度が高すぎる場合は逆に炎症を起こす可能性がありますので、低濃度に希釈しパッチテストを行ってください。

ホワイトバーチの利用について

相性の良い香り

ウッディー系の香りとブレンドしやすいです。独特の香りが気になる方は柑橘系やオリエンタル系などと組み合わせると良いでしょう。

【ホワイトバーチのブレンド例】

ホワイトバーチ精油の注意点

  • 妊娠中の利用は避けましょう。
  • 皮膚刺激が強いため、低濃度に希釈して利用してください。使い始めは1%未満にし、慣れてきても量を増やし過ぎないように心がけましょう。敏感肌の方は特に注意が必要です。
  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。