ラブラドルティ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

薬草っぽい、ほろ苦い香りが特徴

USFWS ledum groenlandicum (23831237005)

ラブラドルティとは

日本人としては全く聞き覚えのないラブラドルティはツツジ科の樹木で、分布域としてはブラックスプルースと同じく北米から北極圏にかけてのエリアとされています。エッセンシャルオイルの主産地はカナダですが、初めて発見・報告されたのがグリーンランドであったことからグリーンランドモスとも呼ばれています。樹木なのにモス(蘚苔類)が付けられているのは、寒い地域では地を這うように広がっていくためだとか。

原産地である北アメリカに古くから住んでいたネイティブ・アメリカンの人々は古くからラブラドルティを薬草として利用してきたと伝えられており、風邪や呼吸器系の不調ほか様々なことにラブラドルティを煮出した“お茶”を飲んでいたそう。このことからインディアンティーと呼ばれることもあります。余談ですがラブラドルティという呼び名は日本でハーブ名のように使われていますが、英語では「Labrador Tea」になり本来はハーブティーの名前なのだそう。

ネイティブアメリカンやイヌイットの人々はお茶として飲むだけではなく、虫刺されや皮膚炎症に使う外用薬のような感覚でも利用していたそうですし、虫除けやネズミ除けにもとしても使っていたそうです。また独立戦争の際に「マーシュ・ティー」と呼ばれるお茶の代用品として広く取り入れられていたそうですが、ツツジ科植物に含まれる“グラヤノトキシン”という毒性成分が含まれているため飲みすぎるとめまい・嘔吐・痙攣などの中毒症状を引き起こす危険性があることも報告されています。

精油の場合はお茶のような危険性は無いと言われていますが、ラブラドルティは超が付くほどマイナーな精油。安全性・毒性等についてのデータがあまりなく解明されていない点が多いため、妊娠中・授乳中の方や小さいお子さん・持病のある方は使用しないほうが良い精油に数えられています。同様の理由から長期間・継続的な利用や、高濃度・広範囲での使用も避けるべきでしょう。またテルペノイドのレドール(Ledol)という成分に毒性があり麻痺・痙攣などの中毒症状を引き起こす可能性も指摘されています。個性的な香りですから手作り香水を作る場合などには良いでしょうが、特に目的がない場合は利用を控えたほうが確実です。

基本データ

通称
ラブラドルティ(Labrador tea)
別名
グリーンランドモス(Greenland Moss)、グリーンランドティー(Greenland Tea)
学名
Rhododendron groenlandicum
(Ledum groenlandicum)
科名/種類
ツツジ科ツツジ属(イソツツジ属)/常緑低木
主産地
カナダ、グリーンランド
抽出部位
葉、小枝
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡黄色~黄緑色
ノート
トップ~ミドルノート
香り度合い
中くらい
代表成分
リモネン、サビネン、β-セリネン、α-ピネン、そのほか酢酸エステル類
おすすめ
芳香浴

ほろ苦さを感じさせる、スパイシーで染み透るような香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • イライラ・情緒不安定
  • 心を落ち着けたい時
  • 寝付きが悪いと感じる

【肉体面】

  • 肝臓サポートに
  • 循環が悪いと感じる時に
  • 風邪・インフルエンザ予防
  • 免疫を整えたい

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ラブラドルティに期待される効果・効能

心への作用

ラブラドルティの香りは鎮静作用や神経強壮作用があると考えられており、リラックス効果や精神的ストレスへの抵抗力アップなどに役立つと考えられています。成分的に見てもリラックス効果が報告されているリモネン、強壮作用を持つとされるα-ピネンなどモノテルペン炭化水素類の割合が多くなっていますから、気持ちを落ち着ける働きが期待できます。

このためイライラしやすいなど感情コントロールが上手く行かない時、精神的な疲労感がある時のサポートに良いと言われています。そのほか心身の緊張を緩めてくれることから不眠症軽減に役立つのではないかという説もあります。メンタル面のサポートとしてはベルガモットと非常に相性が良いと言われています。

体への作用

ハッキリ分かっていない点も多いようですが、肝臓の強壮作用や鬱血・鬱滞除去作用があるのではないかと考えられているようです。また拡散すると免疫系の刺激・強壮に役立つとする説もあり、成分的に抗菌作用や抗ウィルス作用が期待できることと合わせて風邪・インフルエンザなどの感染症予防にも役立つと言われています。

ただし作用が非常に強く、毒性を持つ可能性も指摘されている精油ですから使用濃度には注意が必要。肝臓や循環系のサポートを期待する場合はジュニパーベリー、免疫機能サポートとしてであればティーツリーなどポピュラーな精油を使うようにしたほうが無難です。ラブラドルティは高価な精油でもありますので、リスクを犯してあえて健康サポートに取り入れる必要はないでしょう。

その他作用

皮膚利用について

ラブラドルティの精油は皮膚刺激・感作性についても未知な部分が多いため、一般家庭でスキンケア用として利用されることはほとんどどありません。Living Libationsなどの海外サイトではフェイシャルスチームに使うなど、肌に対して何らかの有用な作用を持つと考えられる記述も見られますが、使用は避けたほうが良いでしょう。

ラブラドルティの利用について

相性の良い香り

柑橘系の香りと相性が良いとされています。ハーブ系やウッディー系など似たニュアンスを持つ香りとも組み合わせやすいでしょう。

【ラブラドルティのブレンド例】

ラブラドルティ精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中の方、小さいお子さんへの使用は避けましょう。
  • てんかん、持病がある方や医薬品を服用中の方は医師に確認の上利用して下さい。
  • 高濃度・長期間の使用は避けましょう。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。
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