オレガノ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

菌・ウィルスから体を守る「天然の抗生物質」

オレガノ(Oregano)

オレガノとは

トマトとの相性が非常に良いことが知られ、イタリアンやメキシコ料理などの香辛料としてもお馴染みのオレガノ。植物としてはシソ科ハナハッカ属に分類されており、マージョラムの近縁種であることから「ワイルド・マジョラム」とも呼ばれています。

オレガノの原産地は地中海沿岸地域と考えられており、周辺に栄えた古代文明の中でも薬草として重宝されてきた歴史あるハーブの一つでもあります。古代エジプトではミイラ作りに利用されたと考えられており、そのほか入浴時にも好まれていたようです。古代ギリシアにおいては魂の平穏を祈って墓所に植える植物という宗教的な役割を持っていたほか、医学の父と呼ばれるヒポクラテスが利用したハーブとしても知られています。そのほか頭痛などに対しての鎮痛効果や消化機能向上作用なども古くから知られており、ヨーロッパでは料理用ハーブ、薬用の両方で親しまれてきた植物と言えます。余談ですが属名のOriganumはギリシャ語の「山の喜び(oros ganos)」という言葉に由来しているのだとか。

ハーブ・スパイスとして広く用いられてきたオレガノですが、アロマテラピーの中ではポピュラーな精油ではありません。これは精神・皮膚に対する刺激が強く、アロマテラピー関連の教本では「使用を避けたほうが良い精油」として紹介されていることも多いため。
その反面、近年では抗菌・抗ウィルス作用や耐性菌に対する有効性が報告され“天然の抗生物質”として需要が高まっていいる傾向もあります。インフルエンザから皮膚疾患まで様々な有効性が報じられていますが、刺激が強い精油ですので使用する場合は希釈濃度や販売元の指導する用法容量・注意事項を順守し、注意して用いるようにしましょう。

基本データ

通称
オレガノ(Oregano)
別名
ワイルド・マージョラム、花薄荷(ハナハッカ)、オリガナム
学名
Origanum vulgare
科名/種類
シソ科ハナハッカ属/多年草
主産地
イタリア、スペイン、ロシア、エジプト、モロッコ
抽出部位
葉、花の咲いた先端部分
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡黄色~褐色
粘性
低~中
ノート
ミドルノート
香り度合い
中くらい
代表成分
カルバクロール、モチール、p-サイメン、y-テルピネン、β-カリオフィレン、α-ピネン、β-ピネン、酢酸リナリル
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア

ドライでスパイシーな、ハーブというより薬草に近い印象の香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • 精神疲労・緊張
  • 落ち込み・抑うつ
  • 無気力・倦怠感
  • 前向きさが欲しい
  • 精神面を強くしたい
  • 柔軟な思考が欲しい

【肉体面】

  • 消化不良・食欲不振
  • 腹痛・胃痛
  • 咳・痰・鼻炎
  • 喉の不快感
  • 気管支炎・喘息
  • 免疫力向上・感染症予防に
  • ニキビ・皮膚感染症
  • 真菌性皮膚炎症・ヘルペス

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オレガノに期待される効果・効能

心への作用

オレガノのやや苦味のあるスパイシーな香りは弱った神経に刺激を与えることで活力を与えると考えられています。心を強壮し元気づけてくれる精油ですので、気分の落ち込みや無気力感・倦怠感があるときに適しているでしょう。

ストレスや精神疲労を振り払いたい時にも役立ってくれますし、自分の思考にはまりこんでしまって他の考え方が出来ない・ネガティブな感情に囚われてしまっているときなどに柔軟な思考を取り戻す手助けをするとも言われています。

体への作用

健胃・消化促進作用があり、お腹の調子が良くないときや胃もたれなど消化器系の不調に幅広く利用出来ます。鎮静・鎮痙作用もありますのでお腹の痛みにも有効とされるほか、神経性の頭痛、生理痛、リウマチや筋肉痛などにも有効とされています。

感染症予防・ケアにも

オレガノは去痰作用や鎮痙作用があり呼吸器系の不調も効果が期待できますので、風邪の初期症状のケアや気管支炎・喘息などのケアにも利用されることがあります。加えて抗菌・抗真菌・抗ウィルス・抗バクテリア作用を持つフェノール類(カルバクロールやチロール)を含有しています。カルバクロールには抗酸化作用もあり白血球活性増作用=免疫力向上効果も期待できることから風邪・インフルエンザ・食中毒・肺炎などウィルス性疾患や感染症に対して有効とされています。

成分的にも効能的にも近縁種であるマージョラムよりはタイムに近い働きを持っています。オレガノオイルが入手しにくい場合や刺激の強さ・毒性が気になる場合はタイム・リナロールやホワイトタイムを利用した方が無難でしょう。

その他作用

肌への働きかけ

フェノール類(カルバクロールやチロール)の抗菌・抗真菌・抗ウィルス作用などにより、ニキビ、ヘルペス、水虫(白癬)・脂漏性湿疹などの真菌性皮膚炎症やガンジダ、しらみ、創傷の感染症などに有効とされています。そのほか傷の治癒を促進する作用や抗酸化作用によるアンチエイジング効果なども期待できるようです。

ただしオレガノは皮膚刺激性が高く、皮膚や粘膜に炎症を起こす危険性が指摘されている精油でもあります。炎症を起こしている部位は特に敏感ですので、必ず低濃度希釈・パッチテストを行ってから利用するようにしましょう。敏感肌の方は利用を避けたほうが確実です。

オレガノの利用について

相性の良い香り

ハーブ系、スパイス系の香りと相性が良く、軽めの樹木系の香りともブレンドしやすいです。

【オレガノのブレンド例】

オレガノ精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中の方、お子様への使用は出来ません。
  • 皮膚・粘膜に炎症を起こす場合がありますので、使用には注意が必要です。敏感肌の方は使用を避けましょう。
  • 刺激が強いため低濃度(肌への場合は1%以下)・短時間から始めるようにしましょう。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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