ヤロウ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

心や体が不安定な時にバランスを取り戻す

ヤロウ(Yarrow)

  1. ヤロウとは
    1. 基本データ
    2. こんなお悩みに
  2. ヤロウの効果と効能
    1. 心への作用
    2. 体への作用
    3. その他作用
  3. ヤロウの利用
    1. 相性の良い香り
    2. 使用上の注意

ヤロウとは

近年カモミールジャーマンと並ぶスキンケア・肌トラブル緩和に役立つ精油として注目度が高まっているヤロウの精油。精油(エッセンシャルオイル)たけではなくハーブティーは強壮・発汗・解熱作用等があるとされ、ハーブ療法でも重要な位置を占めている存在です。傷を癒す軟膏や皮膚疾患用のバス用品など商品化されたものも数多く存在するようです。
独特の香りがあることから料理用ハーブとしても利用されていますし、ビールのフレーバーやタバコ代用品として利用されていた事もあります。地域によっては若葉を茹でて野菜感覚で食べることもあるそう。ちなみに日本には明治20年に園芸種として渡来しましたが、繁殖力が強く現在では本州と北海道の一部では野生化しているのだとか。

ヤロウはキク科の植物で、原産地であるヨーロッパでは古くから広い地域に自生していたと考えられています。薬草としての歴史も古く、ギリシア神話ではトロイ戦争の時に英雄アキレスが傷ついた兵士たちの手当に使ったなどの伝承も残っています。学名のAchilleaはこの英雄アキレスにちなんだ命名で、花言葉の中にも「戦い」「治療」などの言葉があるのもこの伝承の影響ではないかと考えられます。アキレスが利用したかは定かではありませんが、「兵士の傷薬」という別名も付けられており、古くから止血・傷口を固める効能がある薬草としては知られていたようです。イギリスのサクソン人は5世紀頃既にこヤロウを栽培し、家庭用軟膏(傷薬)の原料として利用していたそうです。

またヤロウは傷の手当に良い薬草としてだけではなく、スコットランドでは占い・お守り・魔除けに、イギリスでは恋占いに、中国では予見のハーブとしてなど宗教・呪術的な面からも広く利用されていました。中世では悪魔を遠ざける魔力があるとして教会でも栽培されていたようです。ただし古い時代は病気や精神・神経疾患なども宗教的な捉え方をする傾向にありましたから、精神・肉体両方に有用な働きがあるハーブとして認められていたという見解もあるようです。

基本データ

通称
ヤロウ(Yarrow)
学名
Achillea millefolium
和名
西洋西洋鋸草(ノコギリソウ)、ブルーヤロウ
原料植物
ヤロウ
葉に細かな切れ込みがあることから「千枚の葉」を意味する「ミルフォイル(milfoil)」の別名を持ちます。
科名/種類
キク科(ノコギリソウ属)/多年草
主産地
ハンガリー、カナダ、ドイツ、フランス、ブルガリア
抽出部位
花のついた先端部分
抽出方法
水蒸気蒸留法
濃いブルー
粘性
中くらい
ノート
ミドルノート
香り度合い
強い
代表成分
ゲルマクレンD、サビネン、β-ピネン、カズマレン、1,8-シネオール、α-ピネンなど
おすすめ
芳香浴、入浴、傷のケア、ヘアケア

カンファーの刺激と甘さが混じった、スパイシーでハーバルな香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • イライラ・憂鬱
  • 感情コントロールが困難な時
  • 精神疲労・緊張
  • ストレスを感じる時に
  • 我慢や抑圧状態に
  • 気力の衰え・無気力
  • 寝つきが悪い時に

【肉体面】

  • ホルモンバランスの乱れに
  • 月経不順・生理痛
  • PMS・更年期障害の不調
  • 発熱と伴う風邪などに
  • 免疫強化・感染症予防
  • 切り傷や火傷のケア
  • 脂性肌・ニキビケア
  • 抜け毛防止・育毛

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ヤロウの主な効果・効能

心への作用

ヤロウは鎮静作用と強壮作用を併せ持つ、精神のバランスを調整するのに優れた精油とされています。イライラや怒りなど感情的になりやすい人には落ち着きやリラックス感を、気力が衰えているときには元気付けてやる気を与えてくれりでしょう。直感力を高める働きがある香りとも言われていますので、煮詰まってしまったときやインスピレーションが欲しい時にも良いかもしれません。

抑圧された感情を解放して癒す働きもあるとされており、自分では気付いていない我慢やストレスを解き放ち精神的に楽になれるように手助けをしてくれる精油でもあります。原因がわからない体のだるさや寝付きの悪さがある時にも試してみると良いでしょう。嫌な事を思い出したり、過去の傷が疼くような場面にもオススメです。

体への作用

ヤロウ精油は血液やリンパの流れを整える作用・利尿作用があるとされており、むくみの緩和や静脈瘤の予防などに役立つと考えられています。鎮痛・抗炎症作用と合わせてリウマチや神経痛などの傷み緩和に対しても効果が期待できるでしょう。
そのほか健胃・消化促進作用があり、消化不良や下痢、便秘、お腹の張りなど胃腸トラブルに緩和にも有効とされています。

●感染症の予防・ケアに

ヤロウは傷の手当に利用されてきた歴史があるように殺菌作用を持ちます。その他に発汗・利尿・解熱作用がなどもありますから、風邪・インフルエンザによる発熱時に有効です。また強壮作用・抗ウィルス作用などにより身体全体の免疫力を高め感染症を予防する作用もありますので、体が弱っていると感じるときや風邪気味の時にも適しているでしょう。

●女性ホルモンへの働き

ヤロウの香りにはホルモンバランスを調整する作用があるとされています。生理周期を整える働きや重い生理痛の緩和に役立つほか造血作用があり月経過多や不正出血時にも役立つとされています。鎮痙・鎮痛作用もありますのでより直接的な生理痛緩和にも効果が期待されています。また更年期障害やPMS(月経前症候群)による随所の不調緩和にも有効とされており、精神面への作用と合わせて生理前のイライラや落ち込みなど精神的不調の緩和にも役立ってくれるでしょう。

その他作用

【肌・傷への効果】

ヤロウは古くから傷の手当に良いハーブとされていたことからもわかるように・抗炎症作用があります。精油の濃い青色はカモミール・ジャーマンと同じ抗炎症、抗アレルギー、抗ヒスタミン作用に優れる「カマズレン」によるもので、皮膚や炎症に対して優れた効果を発揮するとされています。

瘢痕形成作用もあるため切り傷・あかぎれ・火傷・湿疹などの治癒促進、肌に跡を残さないようにしてくれます。怪我や肌トラブルのケアとして適していると言えるでしょう。また収斂作用がありますから、毛穴の開きや肌のたるみが気になる方、脂性肌の方やニキビが出来やすい方のケアにも適しています。

【頭皮・髪への効果】

ヤロウには頭皮の強壮効果があり、髪の毛の成長促進、育毛効果、抜け毛の防止効果が期待出来ます。ヘアリンスや頭皮のマッサージオイルに混ぜて利用すると良いでしょう。頭皮・毛髪の脂っぽさが気になる方にも適しています。

ヤロウの利用について

相性の良い香り

ハーブ系・柑橘系・ウッディー系の香りとの相性が良いとされています。特に柑橘系の香りとのブレンドは失敗しにくいでしょう。

【ヤロウのブレンド例】

ヤロウの注意点

  • 妊娠中・授乳中の方、小さいお子さん、てんかんの方は使用は避けましょう。
  • キク科・ブタクサアレルギーがある人は使用を避けてください。
  • 多量もしくは長時間の使用は頭痛を引き起こすことがあります。
  • 敏感肌の方は肌を刺激することがありますのでパッチテストを行う、低濃度で用いるなど注意して使用してください。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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