レモンティーツリーとは
レモンティートリーは呼び名の通り、葉からレモンに似た爽やかな香りを放つフトモモ科の樹木。オーストラリア系精油の一つとしても注目されています。外見がティーツリーに似ていることとレモンのような香りから“レモンティツリー”と呼ばれるようになったと言われていますが、ラベンダーティーツリー(ロザリーナ)などがティーツリーと同じメラレウカ(Melaleuca)属であるのに対し、レモンティーツリーは別属に分類される樹木でからさほど近い種ではありません。植物としては同属のマヌカ Leptospermum scoparium の方が近いと言えるでしょう。花もマヌカやギョリュウバイにより似ていると表現されます。
レモンティツリーの葉はそのままでもレモンのような香りを持つのでハーブティーをブレンドする際のフレーバーとしても利用されています。香りの良さだけではなく可愛らしい花・枝先と葉先が赤く色付く点なども評価され、園芸植物としての人気も高まっているそうです。精油も虫除けスプレー作りなどに取り入れられていますが、木として植えていても虫除けになることから原産国オーストラリアでは生け垣用などにも人気があるのだとか。
防虫作用以外に期待されている作用としては抗菌・抗ウィルスなどがあり、ティーツリーを筆頭とするフトモモ科精油と概ね同じとなっています。ただし成分的にはシトラールやシトロネラールの含有率が高く、期待される働きもそちらに起因しています。成分的にも香りの印象としても、フトモモ科の中ではレモンマートルに最も似ていると言えるかもしれません。
成分が違いますのでどちらが優れているとは言い難いですが、少し甘みがある柑橘系のようなスッキリとした香りからユーカリやティーツリーなど消毒液を連想させる香りの精油よりも使いやすいという見解が多いようです。よりレモン感が強い爽快感のある香りが好きであればレモンマートル、甘酸っぱい柑橘類のようなフルーティーさを求めるのであればレモンティツリーが適しているとも言われています。
基本データ
- 通称
- レモンティーツリー(Lemon Tea Tree)
- 別名
- レモンセンテッドティートリー(Lemon scented teatree)
- 学名
- Leptospermum petersonii
- 科名/種類
- フトモモ科ギョリュウバイ属/常緑低木
- 主産地
- オーストラリア、南アフリカ
- 抽出部位
- 葉(※小枝や樹皮を含むものも有)
- 抽出方法
- 水蒸気蒸留法
- 色
- 無色~淡黄色
- ノート
- トップ~ミドルノート
- 香り度合い
- 中~強め
- 代表成分
- シトラール、シトロネラール、シトロネロール、ゲラニオール、ピネン
- おすすめ
- 芳香浴・アロマバス・マッサージ
ふんわりした甘さを含む、レモン様の爽やかな香り
こんなお悩みにオススメ
【精神面】
- ストレス・緊張
- 神経疲労・憂鬱感
- リフレッシュしたい
- 思考をクリアにしたい
- 集中力を高めたい
【肉体面】
- 風邪予防・喉の不調に
- 血行不良・冷え性
- 肩こり・腰痛・筋肉痛
- 関節痛・リウマチ
- 虫除け剤として
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レモンティーツリーに期待される効果・効能
心への作用
レモンティーツリーの精油成分の中で最も含有率が高いのは“シトラール”というゲラニアールとネラールを合わせた成分で、強いレモンのような香りの元となっている成分でもあります。このシトラール主体の非常にスッキリとした爽やかな香りはリフレッシュに役立つと考えられていますし、鎮静作用があるとも言われていますからストレスや緊張を緩和して気持ちを落ち着けたい時にも適しているでしょう。
精神的な負荷の軽減や気持ちの落ち込みを軽減するなど精神安定的な働きも期待されていますし、好き嫌いが少なくTPOを選ばない香りでもありますから、かなり活動できる幅は広いと考えられます。思考をクリアにしたり、集中力を高めるなどのサポートにも繋がるでしょう。
体への作用
レモンティーツリーに多く含まれているシトラール、次いで含有率の高いシロトネラールも抗菌作用や抗炎症作用が高いと考えられています。そのためレモンティツリーは風邪予防や咳の緩和など呼吸器系の不調軽減に有効なのではないかと考えられています。また抗真菌性も高いと考えられており、カンジダやアスペルギルスに対して有効性が見られたという報告もなされています。ちなみに原産であるオーストラリアでも古くはレモンティーツリーの葉を感染症のケアに利用していたそうです。
そのほかシトラールは血管弛緩作用を持つという報告もなされており、血行不良による冷え性・筋肉の強張りから起こる痛み(肩こり・腰痛・筋肉痛など)の緩和にも効果が期待されています。シトラールもシトロネラールも鎮痛作用を持つ成分とされていますから、抗炎症作用と合わせてリウマチによる痛みの軽減に良いという説もあります。
その他作用
消臭・虫除けとして
レモンティーツリーの主成分であるシトラールとシトロネロールは昆虫忌避作用があるとされています。この二つのアルデヒド類は特に蚊除け効果が高いと言われており、レモングラスなどが虫除けに有効とされるのも同じ成分を含んでいることに由来しています。レモンティーツリーは香りが柔らかいこともあり、虫除け兼の室内芳香剤・アロマスプレーとして取り入れられています。デオドランドにも役立つそうです。
ただしアルデヒド類は皮膚刺激性があることも指摘されていますから、肌に直接スプレーしたい場合には注意が必要です。小さいお子さんへの使用や、アレルギーがある方や肌や弱い方は避けたほうが確実でしょう。またシトラールの皮膚刺激性はモノテルペン系炭化水素(リモネンやピネンなど)と組み合わせると弱められるとも言われていますので、少し肌に付いてしまった場合を考えてブレンドしてみるのもおすすめです。
皮膚利用について
アボリジニの人々はレモンティーツリーの葉を火傷や傷・感染症のケアに用いていたと伝えられています。現在でも抗菌・抗真菌作用などに優れている=皮膚を清潔に保ちニキビ予防などに役立つと考えられており、水虫や水イボなどの皮膚感染症の予防やケアに良いという説もあります。柑橘類を原料とした精油のように光毒性の心配もありませんし、香りが良いこともあって石鹸の香料などにも用いられています。
しかしシトラールなどのアルデヒド類には皮膚刺激性がありますから、あえてレモンティーツリーを使用するメリットは少ないと言えるでしょう。肌への使用は1%以下、顔であれば0.5%以下の低濃度希釈が推奨されていますが、それでもお子さんや敏感肌の方であれば炎症の原因となる危険性もあります。マッサージやバスアロマとしても使える精油とはされていますが、使用する場合はきちんとパッチテストを行ってから、希釈濃度に注意して用いるようにして下さい。
レモンティーツリーの利用について
相性の良い香り
ウッディー系の香りとの相性がよく、ミント類を筆頭としたハーブ系や香りが似ている柑橘系とも比較的ブレンドしやすいでしょう。
【レモンティーツリーのブレンド例】
レモンティーツリー精油の注意点
- 皮膚を刺激する可能性があるため敏感肌の方は使用に注意が必要です。
- 妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。
- アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
- 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。