レモンタイム精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

レモンタイム精油<br />アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

タイム系精油の中では穏やかな部類とされる

レモンタイム

レモンタイムとは

レモンのような爽やかな香りを持つタイムとして、ハーブティーやポプリなどに使われているレモンタイム。もちろん料理用としても肉や魚などの臭み消しから、デザート類まで幅広く使われています。栽培も比較的簡単でベランダや室内でも育てれること、ピンク系の花が可愛らしく観賞用としても人気がありますね。
欧米では自然療法の一環として薬効を期待してハーブティーを飲む他、ハーブピローや口腔洗浄剤などにも活用されています。またレモン系の香りとは称されますが、レモンのように強烈ではなく柔らかい香りであることから料理に合わせやすく、香水用ほか香料としても重宝されているようです。

レモンタイムは名前の通り、植物としてはタイム(イブキジャコウソウ属)の一種です。かつてはコモンタイム(Thymus vulgaris)の変種、もしくはブロードリーフタイム(Thymus pulegioides)との交雑種などと考えられていましたが、近年はDNA検査の結果などから固有の種であるとの説が有力となっているそうです。学名の表記にThymus x citriodorusThymus vulgaris ct citral・Thymus serpyllum citriodorumなどバラツキがあるのもそのためなのだとか。ハーブ苗として時折売られているゴールデンレモンタイムやシルバークィーンタイムなどもレモンタイムの品種です。

レモンタイムの植物そのもの・ハーブティーやポプリなどに使うドライハーブは日本国内でも流通していますが、精油はほとんど出回っていません。海外ではコモンタイムよりもやや作用が穏やかということで、代替品や皮膚利用により適した精油として注目されているようです。
ただしレモンライム精油にも毒性があるという報告もなされていますので、長期間・高濃度の使用は避けたほうが無難でしょう。無理をして海外などから取り寄せるよりは、ホワイトタイムやタイム・リナロールなどタイム系精油の中で安全とされているもの少量にレモンもしくはレモン様の香りを持つハーブをブレンドして使う方がおすすめではあります。

基本データ

通称
レモンタイム(Lemon Thyme)
別名
シトラスタイム(Citrus thyme)
学名
Thymus citriodorus
科名/種類
シソ科イブキジャコウソウ属/常緑小低木
主産地
スペイン、フランス、アメリカ
抽出部位
花、葉
抽出方法
水蒸気蒸留法
ほぼ無色~淡い黄色
ノート
トップノート
香り度合い
中~強
代表成分
1,8-シネオール、リナロール、カンファー、カンフェン、リモネン、ボルネオール、チモール
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア・ヘアケア

タイムを軽くしたようなハーバル調に、レモン系の爽やかさを含む香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • 緊張・不安・興奮
  • 気分をスッキリさせたい
  • 精神的に強くなりたい
  • 気持ちを落ち着かせたい
  • やる気を高めたい

【肉体面】

  • 咳・呼吸器系の不調に
  • 風邪・インフルエンザ予防
  • 筋肉痛・コリ予防に
  • 消化器系の促進に
  • 虫刺されのケアに

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レモンタイムに期待される効果・効能

心への作用

レモンタイムのスッキリとした香りはリフレッシュして気分を切り替えたい時に適した香りと言われています。基本的にはコモンタイムやワイルドタイムと同じ性質があるとも言われていますから、精神面での強壮作用ややる気アップなどの効果も期待できるでしょう。また成分的には鎮静・抗不安作用が期待できるリナロールなども含まれていますので、気持ちを落ち着けたいと時にも適していると考えられます。

体への作用

ハーブ療法の中でレモンタイムは咳や咽頭炎・喘息など呼吸器系の不調軽減に取り入れられているハーブです。精油も抗菌作用や抗炎症作用が期待できる1.8-シネオール・シトラールなどを含んでいることから、同様に呼吸器系のサポートに有効と考えられています。抗ウイルス作用や免疫力調整効果があるとされる成分でもありますので、風邪やインフルエンザ予防にも効果が期待できるでしょう。

そのほか他のタイム系精油と同様に消化サポートに良い、キャリアオイルで希釈して運動前または運動後のマッサージとして使うと筋肉や関節の強張りを解すのに良いという説もあります。

その他作用

肌への働きかけ

レモンタイム精油は殺菌・消毒作用や抗炎症作用が期待できる精油として、ニキビや虫刺されのケアに取り入れられています。特に虫刺されの消毒兼かゆみ止めとして使われることが多いのだとか。

ただし感作作用(アレルギー)を引き起こす可能性のあるシトラールなどの成分も含まれているので、皮膚利用には注意が必要です。日本ではほとんど流通しておらず、使用している方も少ない精油ですから敏感肌ではないという方でも十分に注意しましょう。

レモンタイムの利用について

相性の良い香り

樹木系・ハーブ系の香りと相性が良いとされます。

【レモンタイムのブレンド例】

レモンタイム精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中の方、持病がある方は使用を避けましょう。
  • 高濃度・長時間の使用は控えて下さい。
  • 敏感肌の方は芳香浴であっても刺激となる場合がありますので、濃度に注意して使用して下さい。
  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。