ベルガモット精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

メンタルサポートについては柑橘系随一とも…

ベルガモット(Bergamot)

ベルガモットとは

紅茶“アールグレイ”の香りとしても知られるベルガモット。柑橘系ですが酸味が少なく、フルーティーながらフローラルさを合わせ持った優しい香りからオレンジ・スイートと並んで好き嫌いの少ない精油とも言われ、老若男女や流行とは関わりなく問わず安定した人気を博しています。柑橘系の定番と言える香りの一つですし、アトマテラピーにおいても最もポピュラーなグループに入っていますね。また相手やTPOを気にする必要もほとんどないこともあり、贈り物の香りとしても安定ラインと言われています。

植物としてはミカン科の常緑高木樹、ビターオレンジとマンダリンオレンジの交雑種と推測されています。ちなみにハーブティーの原料となるタイマツバナ(Monarda didyma)というハーブも同じ「ベルガモット」の名を持ちますが、こちらはシソ科で全く別の植物。葉の香りがベルガモット精油と似ていたために命名されたのだそうです。
香水や室内芳香剤など私達の周りには“ベルガモットの香り”が溢れていますが、果物としてベルガモットそのものを見たことがないという方も多いのではないでしょうか。これはオレンジなど他の柑橘類と異なり、苦味を持つフラボノイド配糖体が多いため生食や果汁飲料には適さないとされているため。香り(精油)のために栽培されている柑橘類と言っても過言ではないでしょう。

ベルガモットは柑橘系の中で最もデリケートな植物とも言われており、気候と土壌などの条件を満たした一部地域でしか生育できません。産地としてはイタリアなどの地中海沿岸地域がよく知られていますが、これはクリストファー・コロンブスがカナリア諸島で発見したベルガモットを紹介し、そこから栽培されるようになったそうです。ベルガモットと言う呼び名もこの木が最初に栽培された“Bergamo(ベルガモ)”という都市名に由来していると言われています。
18世紀初頭になるとイタリアでベルガモット精油の生産が行われるようになり、オーデコロンなどの香料原料としても重要視される存在となっていきます。デリケートで優美な香りながら、ほとんどの香りと違和感なく組み合わせることが出来るのも大きな魅力ですね。香水以外にも石鹸などの化粧品・飲料類や食品のフレーバーとして広く使われています。

ベルガモットの精油は300種類以上の化合物が含まれており、それがフルーティーでフローラルな香りを形成すると共に様々な働きを持つと考えられています。香りとしても期待される作用としても魅力的な存在ですが、ベルガモット精油にはベルガプテンやベルガモチンなどのフロクマリン誘導体が含まれおり、皮膚に接触すると光毒性を持ち皮膚炎を起こすことが難点です。水蒸気蒸留や分留することで光毒性成分を除去したBGF(ベルガプテンフリー)もしくはFCF(フロクマリンフリー)の精油も販売されていますから、用途に応じて適切な精油を選ぶようにしましょう。

基本データ

通称
ベルガモット(Bergamot)
別名
学名
Citrus Bergamia
科名/種類
ミカン科ミカン属/常緑高木樹
主産地
イタリア、チュニジア、モロッコ、ギニア
抽出部位
果皮
抽出方法
主に圧搾法
(※フロクマリン誘導体を含まない水蒸気蒸留や分留されたものも有)
淡いグリーン~オリーブ色
粘性
低い
ノート
トップノート
香り度合い
弱~中
代表成分
リモネン、リナロール、酢酸リナリル、γ-テルピネン、β-ピネン、ゲラニアール、フロクマリン類(ベルガプテンなど)
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア・ヘアケア

アールグレイを連想する、デリケートで甘く爽やかな香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・緊張
  • 精神的な疲労感がある時
  • イライラ・怒りっぽい
  • 抑うつ・不安・悲観的
  • 抑圧感・欲求不満
  • 情緒不安定・衝動的
  • リラックスしたい
  • 気持ちをリセットしたい
  • 寝付きが悪い・眠りが浅い

【肉体面】

  • 食欲不振・食欲異常
  • 消化不良・下痢・便秘
  • お腹のハリが気になる
  • 血行不良・肩こり・筋肉痛
  • 頭痛・偏頭痛・関節痛
  • 喉の痛みや炎症
  • 風邪予防・初期症状ケア
  • ストレスに起因する不調
  • ニキビ・湿疹・脂性肌ケア

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ベルガモットに期待される効果・効能

心への作用

産地や収穫時期にもよりますがベルガモット精油は柑橘系に多く含まれているリモネンと、ラベンダーの主成分として知られる酢酸リナリル・リナロールの含有率が高い精油です。この3成分が複合して働くことで神経の興奮を鎮めることで中枢神経のバランス回復をサポートすると考えられています。これら成分の働きからベルガモットは鎮静系の作用が強く、ストレスやイライラ・行き場のない怒り・欲求不満などを和らげて気持ちを落ち着かせる作用が高いと言われています。特に高い鎮静効果が期待される“酢酸リナリル”は他の柑橘系(果実)を原料とする精油には含まれていないことから、ベルガモットは柑橘系精油の中でも心のサポートに優れた精油とされています。

ただしリモネンには頭をスッキリとさせる働きもありますし、精神状態を安定させることで気持ちをリフレッシュさせて明るさや楽観性を取り戻す助けににもなってくれるでしょう。このことから抑鬱状態や不安の軽減にも有効とされてます。また気分を高揚させる働きがあるという説もあり、鎮静作用・高揚作用を併せ持つことでメンタルバランスを整えることが得意な精油と称されることもあります。高揚作用がありますが刺激作用はありませんのでリラックスタイムにも適していますし、導眠・安眠のサポートの香りとしてもよく使われます。特にストレス性の不眠には高い効果が期待できるでしょう。

体への作用

ベルガモット精油も他柑橘系精油と同様にリモネンを含んでいることから、健胃・消化促進・整腸など胃腸機能サポートに役立つと考えられています。またリモネンには血行促進作用や唾液分泌を高めることで食欲増進効果も期待できますから、食欲不振・消化不良・便秘・下痢・お腹の張りなど幅広い胃腸トラブルの緩和に役立ってくれるでしょう。加えて酢酸リナリルやリナロールには鎮静のほか鎮痛作用もあるとされていますし、精神的なサポートも期待できますので、緊張やストレスなどに起因する消化器の痙攣や痛み軽減、過食対策にも効果が期待できます。

そのほか頭痛や偏頭痛・筋肉痛・坐骨神経痛・胃痛など様々な“痛み”の軽減にも有効とされていますし、ストレス性の症状全般に対しても緩和効果が期待できるでしょう。リモネンには抗菌・抗ウィルス作用や免疫力を高める働きなども報告されていますから、喉の痛みや扁桃腺炎・痰・気管支炎など呼吸器系の不調や、風邪などの感染症対策にも良いとされています。

その他作用

肌への働きかけ

ベルガモットはメンタル面への働きかけに優れた精油であることから、ストレス性の肌荒れ・肌トラブルに対しても高い効果を発揮すると言われています。また直接的な働きかけとしても殺菌消毒作用や抗炎症作用が期待されており、にきび・吹き出物・湿疹・疱疹などの肌トラブルの改善に役立つと考えられています。特に脂性肌性ニキビや、頭皮・頭髪の油っぽさが気になる方に良いでしょう。

ただし一般的なベルガモット精油は光毒性と感作作用があるためスキンケアやマッサージなど皮膚に直接塗布する形での使用は注意が必要。低濃度に希釈して使用後は紫外線を浴びないように注意するか、フロクマリン類の含まれていない精油を選ぶようにしましょう。

ベルガモットの利用について

相性の良い香り

ハーブ系・フローラル系、柑橘系との相性が良いとされています。

【ベルガモットのブレンド例】

ベルガモット精油の注意点

  • 高濃度の場合は皮膚刺激があります。
  • 特に記載の無いものは光毒性のある成分を含むため、肌への使用後は紫外線を避けましょう。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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