カラミント精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

胃もたれや胸焼け緩和にも嬉しい、透明感あるスッキリ系の香り

Calamintha officinalis 1

  1. カラミントとは
    1. 基本データ
    2. こんなお悩みに
  2. カラミントの効果と効能
    1. 心への作用
    2. 体への作用
  3. カラミントの利用
    1. 相性の良い香り
    2. 使用上の注意

カラミントとは

スッキリとしてシャープな香りを持つカラミント。香りとしてはペパーミントやペニーロイヤルなどをブレンドしたような印象ですが、植物としてはシソ科カラミント属分類されます。ペパーミントやスペアミントなどのハッカ(Mentha)属の近縁種ではありませんが、似た芳香を持つことから“美しい”と“ハッカ”を意味するギリシア語を合成したCalaminthaと名付けられたと言われています。代用品として利用されるC. nepetaはレッサーカラミント(lesser calamint)と呼ばれています。

カラミント属の植物は7~10月まで小さな白に近い淡色の花を沢山咲かせ、ミント系の涼やかな香りを放つことから園芸用(観賞用)としても人気があります。花の色は様々にありますがベーシックな白もしくは薄紫タイプは他の植物とも違和感なく馴染んでくれますし、花期が長いこと・耐寒性があり戸外でも冬を越せることなど栽培時のメリットもあります。そのままでもふんわりとした香りがありますが、より香り立たせたい時は葉を手で揉むと良いそうです。バスハーブなどにする場合は成分が強い精油よりも生葉の方が気軽に使えるかもしれませんね。

精油はさほど流通量がありませんが、カラミント自体は外見・香りが良いことからポプリにしたり、若葉を料理やアイスティーの風味付などにも利用されています。古くは強壮剤としても利用されていたと言われていますし、17世紀のハーバリストであるニコラス・カルペッパーも胃腸の痙攣や痛み・息切れ・神経症状を和らげる働きがある薬草と考えていたようです。現在でも植物療法では情緒不安定さや不眠の緩和・風邪・筋肉痛やリウマチ・神経性の消化器トラブルなどに処方されています。

少し変わったところではカラミントの香りには猫が好む成分が含まれているとして、アメリカでは山猫狩りなどにも利用されているそうです。ちなみに同じくシソ科植物のイヌハッカ(Nepeta cataria)もキャットニップもしくはキャットミントという別名のほかカラミントと呼ばれることもあります。イヌハッカも料理の香り付けやハーブティーなどに利用されている存在で精油も製造されています。精油・ハーブとしては“キャットニップ”と呼ばれることが大半なので混同する心配はさほどありませんが、種などを買う場合は学名を確認したほうが無難でしょう。

基本データ

通称
カラミント(calamint)
別名
カラミンサ、コモンカラミント
学名
Calamintha officinalis
Calamintha nepeta
科名/種類
シソ科カラミント属/多年草
主産地
フランス、スロベニア、ユーゴスラビア、ポーランド
抽出部位
全草(地上部)
抽出方法
水蒸気蒸留法
ノート
ミドルノート
香り度合い
中~強
代表成分
リモネン、メントン、ピペリトン、プレゴン、ピペリテノン、α-ピネン
おすすめ
芳香浴

カンファーのようなシャープさを含む、ミントに似た香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • 不安・神経過敏
  • イライラ・興奮
  • 寝付きが悪い
  • リフレッシュ用に
  • 気持ちを強く持ちたい

【肉体面】

  • 胃もたれ・胸焼け
  • 食欲不振・消化不良
  • 神経性の腹痛や胃痛
  • 風邪・悪寒時のケア
  • 筋肉痛・リウマチ
  • 関節炎や関節の痛み

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カラミントに期待される効果・効能

心への作用

産地等により成分に差はありますが、カラミントの精油成分の中で含有比率が高いのは主にケトン類の「メントン」とモノテルペン炭化水素類の「リモネン」です。そのほかピネン類なども若干含まれているため神経の鎮静・強壮に役立つと考えられており、不安・イライラ・神経過敏や不眠症軽減に役立つとされています。また非常にシャープでスッキリとしたカラミントの香りはリフレッシュ用としても役立ってくれるでしょう。ストレスによる不調全般に効果が期待できます。

体への作用

カラミントの主成分であるメントンは神経毒性と堕胎作用があるため扱いに注意が必要な成分ですが、胆汁分泌を促進することで消化を助ける作用もあります。このため少量で利用すると胃もたれ・胸焼けや食欲不振、消化不良などの胃腸トラブルの緩和に役立つと考えられています。胆汁は脂肪を乳化させ消化を助ける作用があるので、特に脂っぽいものが苦手な方に良いでしょう。鎮痙作用や鎮静作用と合わせてストレスなど精神的な問題に起因する消化器系の不調軽減にも有効とされています。

そのほか発汗・解熱作用や抗菌・抗真菌・抗ヒスタミン作用なども期待できるため、風邪や悪寒がするときのケア、筋肉痛やリウマチ・関節痛などの軽減用としても取り入れられているようです。風邪のひき始めや治りかけで関節が痛むような時にも適しているでしょう。

カラミントの利用について

相性の良い香り

爽やかさのある香りのため、ブレンドも似た印象のあるハーブ系や柑橘系と組み合わせやすいです。

【カラミントのブレンド例】

カラミントの注意点

  • 神経毒性のあるケトン類含有が多いため妊娠中・授乳中の女性、てんかん患者、乳幼児への使用はできません。
  • 高濃度での使用は毒性を生じる可能性があります。使用量に注意しましょう。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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