アニス/アニシード精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

気持ちとホルモンバランスを整える甘い香り

アニスシード(Aniseed)

  1. アニスシードとは
    1. 基本データ
    2. こんなお悩みに
  2. アニスシードの効果と効能
    1. 心への作用
    2. 体への作用
    3. その他作用
  3. アニスシードの利用
    1. 相性の良い香り
    2. 使用上の注意

アニスシードとは

アニスは地中海東部地域が原産のセリ科の植物です。ハーブとして利用される部分は果実にあたりますが、種子のように見えることからアニスシードもしくはアニシードと呼ばれています。アニスシードはケーキやクッキーなどの菓子類、アブサンなどのリキュール類への香りづけとして用いられることがよく知られていますが、パン、メイン料理、スープ、ソースに至るまで幅広く利用されるスパイスです。ちなみに精油原料やハーブとして用いられている果実は香り互いですが、食用とされる茎はセロリのような食感でアニス独特の香りはほとんどないそう。

アニスシードの精油はアネトールが主成分で、同成分を含むフェンネル(茴香)スターアニス(八角)などと同様に独特の甘い芳香を落ちます。八角がスターアニスと呼ばれているのは、アニスやフェンネルに似た香りからに由来していますが、シキミ科と植物分類上は全く異なる種類です。

アニスは古くから香料や薬草として利用されてきた歴史を持ちます。古代エジプトではミイラを作る際の消臭・防腐剤として用いられていました。古代ギリシアでは母乳の出を良くする・分泌期間を延ばす作用があると信じられていたようです。また古代ローマでは胃もたれの解消としてアニスケーキを宴会のデザートに食べる文化があり、これが現在のウエディングケーキの元となったとも言われています。

ヨーロッパでは9世紀頃から栽培もスタートしますが、原産地から遠いイギリスでは栽培が普及せずに輸入されていたため高価なスパイスでした。そのため1305年には特別課税対象とされ、集まったアニスの税金がロンドン橋の修理費用に当てられたことが有名です。15~16世紀になるとイギリスでも一般家庭の庭などでも栽培が行われるようになり、身近なスパイスとして親しまれるようになります。

基本データ

通称
アニシード(Aniseed)
別名
アニス、アニスシード、西洋茴香(セイヨウウイキョウ)
学名
Pimpinella Anisum
科名/種類
セリ科/一年草
主産地
ギリシア、スペイン、エジプト、中国
抽出部位
果実(種子のように見える部分)
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡黄色~琥珀色
粘性
低温だと凝固する事がある
ノート
トップ~ミドルノート
香り度合い
強い
代表成分
trans-アネソール(トランスアネトール)、アニスアルデヒド、エストラゴール、リモネン
おすすめ
芳香浴・マッサージ(敏感肌・常用はNG)

甘草のような独特な甘さを持つ、スパイシーで温かい香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • 情緒不安定
  • 気分の落ち込み
  • 興奮・イライラ
  • 気持ちを切り替る
  • 明るさが欲しい時
  • 前向きになりたい時

【肉体面】

  • 胸焼け・吐き気
  • 消化不良・便秘
  • 喉の不調・咳
  • 気管支炎・喘息
  • 頭痛・偏頭痛
  • 月経前症候群・月経不順
  • 更年期障害の諸症状
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 皮膚感染症のケア

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アニスシードに期待される効果・効能

心への作用

アニスの香りは心を刺激し、気分を高揚させる働きがあります。ストレスや心配事などで疲れて滅入ってしまった気持ちをリフレッシュさせ、前向きさや元気を与えてくれるでしょう。

高揚だけではなく鎮静作用もあると考えられるため、興奮やイライラなどを落ち着かせリラックスしたいときにも利用出来ます。高揚と鎮静の両作用によって精神面のバランスを取る働きが期待出来ます。

体への作用

アニスシードは胃腸機能を向上させ、消化吸収を促進する働きがあり消化不良の改善などに用いられます。特に神経性の吐き気や腹痛の改善に有効と考えられています。また腸に溜まったガスを排出させる働きや便秘解消にも役立つため、お腹のハリが気になる方にもオススメ。

鎮軽作用や去痰作用が有り、咳・痰、喘息、気管支炎などの呼吸器系トラブルにも有効とされています。そのほかに鎮痛作用による頭痛・偏頭痛の緩和、肝臓の解毒作用向上にも効果が期待出来ます。

女性特有の不調にも

アニス精油には女性ホルモンのエストロゲンに似た分子構造を持つ「トランスアネトール」という成分が含まれています。月経前症候群(PMS)や更年期障害、月経不順などホルモンバランスの乱れによる様々な不調に対しての効果が期待出来ます。特にPMSや更年期障害で精神面への不調(情緒不安定・軽い抑うつなど)がある場合、心への働きかけと合わせて不調緩和に高い効果が期待出来るでしょう。

その他作用

肌への働きかけ

刺激が強いためアニス精油はスキンケアなどにはほとんど利用されません。抗感染作用や殺寄生虫作用があるため皮膚感染症やシラミ駆除に有効とされています。

虫除けとして

アニスシードの香りは特にノミやダニに対しての虫除けとして有効とされ、天然成分の防虫剤としても利用されています。アニスシードの香りが好きな方はコットンなどに含ませお部屋に置いておいても良いですが、精油ではなくハーブとして売られているものをポプリにして利用する方が安全です。

アニスシードの利用について

相性の良い香り

柑橘系やスパイス系の香りと相性が良いとされています。ウッディー・バルサム系の香りとも比較的合わせやすく、フローラル系やカンファーなど清涼感の強い香りとは合いません。

【アニスシードのブレンド例】

アニスシードの注意点

  • 強い精油のため低濃度で利用し、常用は避けましょう。
  • 妊娠中・授乳中の方、幼児への利用は避けましょう。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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