月桃(ゲットウ)精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

花粉症軽減・スキンケア用としても注目

月桃(gettou)

月桃(ゲットウ)とは

詩的な呼び名と、沖縄県特産品であり赤ワインの34倍のポリフェノールが含まれているアンチエイジング植物として話題の月桃。近年では精油やフローラルウォーター・ハーブティーのほか、月桃精油やエキスを配合した石鹸や化粧水などの化粧品類、消臭・虫除けなどの商品も流通していますね。好き嫌いは別れるところですが、スッキリとした香りながらスパイシーさと甘さが含まれる独特のグリーン調の香りのファンも少なくないそう。

月桃という名前から桃の仲間のようにも感じますが、月桃はショウガ科ハナミョウガ属に分類される多年草。同属にはタイ料理で使われるガランガルや、観賞用として知られるレッド・ジンジャーなどがあります。商品のパッケージなどにも描かれているブドウ房状・赤い縁取りの入った白いつぼみが印象的ですが、先端が開くと中から黄色と赤という鮮やかな色が現れます。分布域は熱帯から亜熱帯アジアとされており、日本では琉球列島や九州南部で見ることが出来ます。月桃という名前はおそらく台湾の呼び名と考えられますが、ハッキリとした由来については分かっていないそう。国内でも地域によってハナソウカ・ムチガシャなど様々な名で呼ばれています。

沖縄県では琉球王国の時代からサンニンやサネンなどと呼ばれ、また「ぬちぐすい(命の薬)」としても親しまれてきた存在。抗菌防腐作用や防虫作用が期待できる植物、種子は健胃・整腸効果のある生薬としてとして日々の暮らしの中でも活用されてきました。沖縄の縁起物であり健康・長寿を願って食される月桃の葉でムーチー(餅)を包んだ“ムーチーカーサー(鬼餅)”が知られていますが、これも香り付けだけではなく抗菌・防腐剤を兼ねていると考えられています。ムーチーカーサーは何ヶ月もカビが生えないとも言われているんだとか。そのほか最近ではブルーシールアイスクリームなどの沖縄名物にも月桃フレーバーが取り入れられているようです。

国産・沖縄産の精油として注目されていることもあり全国的に月桃精油やそれを使った商品が流通していますが、月桃精油は100kgの葉から100gしか採れないと言われる希少価値の高い精油でもあります。主に原料として利用されている“月桃”は日本の在来種であるシマ月桃(本島月桃)ですが、インドから渡ってきたとされるタイリン月桃の方が精油率が高いためタイリン月桃を原料とした精油も流通しています。香りは本島月桃の方が優れているという意見が多いですが、タイニン月桃の方がスパイシーさが少なく甘さが強めなので好みによっては使いやすいと感じる可能性もあります。成分的には大差ないとされていますから、お好みに合う香りを選んでみると良いのではないでしょうか。

基本データ

通称
月桃(Gettou)
別名
Shell ginger、サンニン、ソウカ、ハナソウカ
学名
Alpinia zerumbet (シマ月桃/サンニン)
Alpinia zerumbet var. excelsa (タイリン月桃/ハナソウカ)
科名/種類
ショウガ科ハナミョウガ属/多年草
主産地
日本(沖縄県~九州南部)、インド、タイ
抽出部位
抽出方法
水蒸気蒸留法
薄黄色~薄黄緑色
粘性
低い
ノート
ミドルノート
香り度合い
中くらい
代表成分
テルピネン4オール、1,8-シネオール、γ-テルピネン、ボルネオール、カンフェン
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア・ハウスキーピング・防虫

グリーン感をベースに、甘さ・スパイシーさを含む爽やかな香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • 緊張・不安・神経過敏
  • イライラ・落ち着かない
  • 寝付きが悪いと感じる
  • 気持ちを落ち着かせたい
  • ストレス耐性を高めたい
  • 集中力を高めたい

【肉体面】

  • 頭痛・生理痛・筋肉痛
  • 免疫力向上・風邪予防
  • 花粉症や鼻炎の軽減に
  • 肌のアンチエイジングに
  • 乾燥・毛穴開きに
  • ニキビ・水虫などの皮膚炎症
  • 防虫・防カビ・消臭に

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月桃(ゲットウ)に期待される効果・効能

心への作用

月桃の香りは鎮静作用があると考えられており、ストレスや不安を和らげリラックス状態へ導く働きが期待されています。成分的に見ても鎮静・神経強壮作用を持つとされるテルピネン4オールの比率が多いですから、神経疲労・緊張の軽減やストレス抵抗力向上なども期待できるでしょう。神経がピリピリとして些細なことにイライラする・疲ているのに寝付けないような時にも、神経の興奮を鎮めて穏やかなリラックスモードへの切り替えをサポートしてくれるでしょう。

また月桃の香りが持つスーッとした清涼感はリフレッシュ効果が期待でき、脳を刺激・活性化させる作用を持つとも言われています。このため集中力や記憶力を高めたい場面のサポートとして勉強中や仕事中にも適ていると考えられています。鎮静や強壮作用と合わせてプレッシャーのかかるプレゼンや試験前の勉強時などにも役立ってくれるでしょう。香りそのものとしても、相乗効果が期待できるという面でも、ローズマリーとの相性が抜群に良いと言われています。

体への作用

月桃精油にはテルピネン4オールやボルネオールなど鎮痛作用を持つとされる成分が含まれていること、神経系の鎮静・強壮に役立つことから月経痛や頭痛など“痛み”の緩和に役立つと考えられています。精神面に起因する胃痛・胃痙攣などにも効果が期待できるでしょう。そのほか血圧降下作用もあり、身体を落ち着けてくれる精油とも言われています。

また静脈強壮作用・鬱滞除去作用を持つγ-テルピネンを含むことから体液循環を整える働きも期待されており、肩こり・疲労・筋肉痛などの軽減に繋がるのではないかとも言われています。筋肉のコリや痛みに対しては精油を希釈し、温湿布として利用すると効果的です。

風邪予防・アレルギー軽減にも

月桃精油にはユーカリ系の精油やティーツリーなどに多く含有されているオキサイド類の1,8-シネオールという成分が比較的多く含まれています。1,8-シネオールは抗菌・抗ウイルス作用や免疫向上作用・粘膜系の炎症を鎮めるなどの働きを持つと考えられており、風邪予防から花粉症の軽減まで幅広い呼吸器系のサポートが期待されています。

ユーカリなどと比較すると月桃の1,8-シネオール含有量は劣りますが、同じく抗炎症作用や抗菌・抗ウィルス作用が期待できるテルピネン4オールなどを含んでいることから風邪・インフルエンザなどの感染症予防、鼻炎、花粉症による鼻水・鼻詰まりなどの軽減効果が期待されています。

その他作用

肌への働きかけ

月桃の精油や芳香蒸留水(フローラルウォーター)は肌に対して様々な効果が期待されており、化粧品原料としても注目されている存在です。肌に対する働きとしては収斂・保湿作用が高いと考えられ、肌を引き締めつつ潤いを保持する働きが期待されています。また精油の場合も高い抗酸化作用が期待できることから、収斂作用と合わせてシミやシワ・たるみなどの肌老化対策としても注目されています。アンチエイジング・エイジングケア系の自然派化粧品などにも取り入れられているようです。

成分的には1,8-シネオールやテルピネン4オールなどの含有量が高いことから抗菌・抗炎症作用もあるのではないかとされ、日焼け後のお肌のケアやニキビ・あせも・かぶれなどの炎症に良いとする見解もあります。抗真菌作用を持つ成分も含まれているのでマラセチア真菌が原因とされる脂漏性皮膚炎や毛包炎の予防・水虫ケアなどにも効果が期待できるでしょう。

消臭剤・虫除けとして

月桃は沖縄で消臭・防虫・防カビ・抗菌などの効果を持つ植物として、古くから生活の中で使用されてきた歴史があります。現在でも様々な精油成分の複合効果で殺菌・抗菌作用や消臭・防虫効果などを持つことが報告されています。とのため天然成分系の消臭剤や防虫・防カビ剤などに月桃精油やエキスが原料として取り入れられています。

月桃の精油を水で希釈してゴミ箱やキッチン周りなどにスプレーしておくだけでも、嫌なニオイや虫・カビ対策として役立ってくれるでしょう。お出かけ時の虫除けを兼ねてアロマスプレーを作る方もいらっしゃるそう。独特の香りが気になる方はペパーミントなどとブレンドすると軽い印象になるでしょう。

月桃(ゲットウ)の利用について

相性の良い香り

柑橘系の香りと相性が良く、スッキリとした印象を持つウッディー系・ハーブ系の精油ともブレンドしやすいでしょう。

【月桃のブレンド例】

月桃精油の注意点

  • 禁忌とはされていませんが、妊娠中の利用は控えた方が無難です。
  • 血圧降下作用があるため低血圧の方は高濃度・長時間の使用を避けましょう。
  • 敏感肌の方の皮膚利用には注意が必要です。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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