スペアミント精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

バランスの良い、クリアで優しい香り

スペアミント(Spearmint)

スペアミントとは

ミント類の中ではまろやかで柔らかい印象のあるスペアミント刺激や辛味が少ないのでそのまま葉をハーブティーとして利用したり、アイスクリームなどのお菓子などに添えて使うことが多いですが、ドレッシング・モヒートなどのカクテルなどにも広く利用されています。また精油はガムや歯磨き粉などのフレーバーとしても用いられており、刺激よりもマイルドさや爽やかさを強調したい場合によく使われています。

ミントの種類は数百とも言われるほど多く存在していますが、ハーブ・芳香用(精油など)として利用されるのはペパーミント系とスペアミント系が大半を占めています。日本の場合はこれに和ハッカを加えた3つがミントもしくは薄荷としてよく知られていますね。植物としては槍のように尖った葉先が特徴とされており、種子名のspicata・英名のspearなどはこの形状に由来していると言われています。
精油としては香りの主成分がペパーミントやニホンハッカとは異なるl-カルボンとであるため、甘みのある穏やかな香りが特徴的です。刺激感を押すペパーミントに対し、スペアミントは強い刺激感が苦手な方やお子様向けの商品にも利用されています。作用も穏やかなのでお子様などへ利用する場合もペパーミントよりもスペアミントが適していますし、香りが柔らかいので3つのミント類の中では最もブレンドに使いやすい存在でもあります。

スペアミントは数多いミントの中でも比較的原種に近い種と言われており、交配種であるペパーミントよりもハーブとして利用された歴史は長いと考えられています。聖書の中ではパリサイ人が納める10文の1税について「ミント、ディルクミン」と記されていますが、このハッカもスペアミントの一種とする説が有力です。
属名Menthaはギリシア神話でハーデスの妻ペルセポネーに草に変えられてしまった妖精“Minthes(メンター)”に由来しますが、これも古い話ですからスペアミント系のミントが元なのかもしれません。男性的な印象のペパーミントに対して、甘いお菓子のような香りのスペアミントは女性的なミントとも言われていますしね。

古代ギリシア人は香料としてスペアミントを好んで使っていたと伝えられており、ローマ帝国でも盛んに栽培・収穫が行われていたようです。お部屋の消臭剤代わりに撒いたり、ネズミ除けとしても利用されていたのだとか。ローマ人によってイギリスへと伝えられ、ハーブ(医薬品)としてのほか、牛乳が凝固するのを防ぐ・葉をすり潰したものは傷薬としてなど様々に活用されていたそう。
植民地時代にアメリカ大陸へも持ち込まれ、1893年にリグレー社がスペアミントガムを発売し大ヒットしたのをきっかけにアメリカでの大量栽培・精油生産が行われるようになります。現在でもスペアミントの主産地はアメリカで、年間約2000トンの精油が生産されているそうです。

基本データ

通称
スペアミント(Spearmint)
学名
Mentha spicata
和名
ミドリハッカ、オランダハッカ
原料植物
スペアミント
日本でミントというとペパーミントの印象のほうが強いですが、欧米、特に主産地であるアメリカはスペアミントのほうがミントとして一般的な存在と言われています。
科名/種類
シソ科ハッカ属/多年生植物
主産地
アメリカ、スペイン、ハンガリー、ロシア
抽出部位
葉と花の咲いた先端部分
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡いクリーム色
粘性
低い
ノート
トップノート
香り度合い
中~強め
代表成分
ℓ-カルボン、リモネン、1.8-シネオール、α-ピネン、メントール、メントン
おすすめ
入浴、芳香浴、スキンケア

ミント類の中では甘みのある、ハッカ飴のような優しい香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・精神疲労
  • 気持ちの落ち込みに
  • 気持ちを切り替えたい時
  • 思考をクリアにしたい
  • リフレッシュしたい時に
  • 不安・情緒不安定
  • 眠気・寝起きの悪さ
  • 冷静さがほしい時に

【肉体面】

  • 消化不良・食欲不振
  • 便秘・お腹の張り
  • 胃もたれ・胸焼け・吐き気
  • 二日酔い・乗り物酔い緩和
  • 頭痛・偏頭痛・生理痛に
  • 風邪・発熱時のケアに
  • 脂性肌・ニキビケア
  • 虫刺されなどの痒み緩和

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スペアミントに期待される効果・効能

心への作用

スペアミントの香りには刺激作用があり、心が疲れたり落ち込みがちな時に元気や活力を与えてくれると言われています。神経疲労やストレスでぐったり・気持ちが落ち込んで鬱々としている時にも適していますし、リフレッシュ作用も期待できるので嫌なことを引きずってしまったりショック状態から気持ちを切り替える手助けもしてくれるでしょう。時差ボケや、朝スッキリと起きられない時などにもオススメです。

どちらもリフレッシュや気持ちの安定に効果が期待できますが、ペパーミントはシャッキリ意識を冴え渡らせ活動モージに持ち込むのに対し、スペアミントは頭をクリアにして心を落ち着かせることに優れているという説もあります。スペアミントも眠気覚ましなどに利用できますが、疲れや心配事で頭がモヤモヤする時などストレスなどで思考低下している時により効果が期待できるでしょう。頭をクリアにしつつ気持ちを落ち着かせてくれるので瞑想・自分と向き合いたい時にも適しています。

体への作用

スペアミントもペパーミント同様に消化器系の働きかけに優れた働きが期待できる精油です。食欲不振を始めとする胃の不調をはじめ、腸の蠕動運動をサポートするリモネン含有量も多いため便秘・下痢腹部膨満感などの改善にも良いと言われています。また乗り物酔いや二日酔いによる不快感の緩和、夏バテ時のサポートなどにも利用できるでしょう。吐き気などがある場合は苦にならない方の香りを選ぶと良いでしょう。

そのほかに鎮静・鎮痙作用による頭痛・偏頭痛・生理痛などの緩和、しゃっくりが止まらない時などにも有効とされています。冷却作用がありますので風邪による発熱時、発熱に伴う頭痛などの改善にも効果が期待できるでしょう。全体的は作用としてはペパーミントよりも弱いと言われていますが、香り・作用ともに穏やかなのでデイリーに利用する場合や、お子さんがいるご家庭での使用に適しています。

その他作用

肌への働きかけ

スペアミントは皮脂分泌のバランスを整える働きがあり、脂性肌のケアに適した精油とされています。加えて抗炎症・消毒・収れん作用がありますので毛穴の角栓・黒ずみやニキビ予防にも効果が期待できるでしょう。頭皮・頭髪の脂っぽさのケアとしても役立ちます。

ある程度のかゆみを抑える作用も期待できますので、虫刺されなどかゆみを伴う皮膚炎証のケアにも利用できます。ただし若干の皮膚刺激性がありますので敏感肌・炎症が重い方は使用に注意が必要です。低濃度に希釈してパッチテストを行った後に利用するようにしてください。

虫除けとして

スペアミント精油にも昆虫忌避作用があるとされており、虫よけ剤代わりに利用できるとされています。ゴキブリを寄せ付けない天然物質の研究では、ニホンハッカやスペアミントの精油に含まれるテルペン化合物に臭覚的忌避効果が高いとの報告がなされていますから、水回りや物陰などに香らせると良いかもしれません。

参考元:CiNii 論文

スペアミントの利用について

相性の良い香り

柑橘系・ウッディー系・ハーブ系などスッキリとした印象の香りとブレンドしやすいでしょう。同じミント系のペパーミントや和ハッカとブレンドしても香りに幅が出ます。

【スペアミントのブレンド例】

スペアミント精油の注意点

  • 皮膚への刺激が強いため使用量に注意し、敏感肌の方は事前にパッチテストを行いましょう。目の周りへの使用は避けてください。
  • 妊娠中・授乳中の使用は避けてください。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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