イリス(アイリス/オリスルート)精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

フローラルで温かみのある香りの高級香料

イリス/アイリス(Iris)

イリス(アイリス/オリスルート)とは

イリス、もしくはアイリスやオリスルートとも呼ばれる精油はアヤメ科アヤメ属(Iris)に属す芳香の強い種が原料となっています。アヤメ属の植物は世界に約150種類程ありますが、香料用として用いられているのは主にニオイアヤメ(Iris florentina)、シボリイリス(Iris pallida)、ムラサキイリス(Iris germanica)の3種類です。フローラル系の香りを持つ精油ですが、オリスルートとも呼ばれる通り花ではなく根から採油されており揮発性が低く香りの持続時間が長いことが特徴です。

三年ほど成長させたイリスの根を2~3年乾燥させた後に採油と、植物の栽培から採油まで非常に長い期間が必要となります。乾燥したものを粉砕し、水蒸気蒸留でイリスコンクリートを生成しますが、このままでは固体のためアルカリ処理をして作られる「イリス・アブソリュート」がイリス精油となります。このため生成法は一応“水蒸気蒸留法”となりますが、アロマテラピーでは使用しないする文献もありますので注意してください。
こうした複数の工程が必要となるため製造に時間がかかるうえ、採油できる量自体も少ないためイリスは希少な精油の1つに数えられます。最高級のものは1kg1,000万円とも言われるほど高価な精油でもあります。

イリスの香りにはイロンという香料が含まれており、この成分が バイオレット(スミレ)のようなフローラルな香りの元となります。古代ギリシア・ローマ時代から香水の原料として用いられていたと考えられており、イロンの合成が可能になるまではバイオレット様芳香成分として香水・化粧水などの香り付けに重要な精油でした。近年は合成も多いですが、高級化粧品やシャネルやエルメスなどの高級香水に用いられています。

基本データ

通称
イリス(Iris)
別名
アイリス、オリス、オリスルート、菖蒲(アヤメ)
学名
・Iris pallida
・Iris germanica
・Iris florentina
科名/種類
アヤメ科アヤメ属/多年草
主産地
イタリア、モロッコ、フランス、中国
抽出部位
抽出方法
水蒸気蒸留法
ほぼ無色~淡い黄色
粘性
 -
ノート
ベース~ミドルノート
香り度合い
強い
代表成分
γ-イロン、α-イロン、ミリスチン酸、ラウリン酸
おすすめ
芳香浴・入浴・マッサージ・スキンケア

スミレに似た印象だが、より温かさと力強さを感じられる香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • 情緒不安定・焦燥感
  • ストレス・精神疲労
  • 気分の落ち込み
  • リラックスしたい
  • 落ち着きたい
  • 優しくなりたい

【肉体面】

  • 咳・痰
  • 喘息・気管支炎
  • 老化防止(抗酸化)
  • 美白
  • シミ・シワ予防
  • 肌のエイジングケアに

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イリス(オリスルート)に期待される効果・効能

心への作用

イリスの精油は鎮静作用があるとされ、心をリラックスさせるのに適しています。ストレスで情緒不安定になっているときやイライラ・気ばかりが急いているような状態の時に心を落ち着けるのにも役立ちます。

またフローラルでありながらどこか土や木々を思わせる温かみのあるイリスの香りは、心をやさしく包み込み幸福感や優しさをもたらしてくれるとも言われています。ネガティブな思いから抜け出せない時に、明るさを取り戻す手助けをしてくれそうですね。

体への作用

イリスは香りを楽しむことが主体の精油のため、体のケアを意識して用いられることはほとんどありません。しかし成分や伝統的な利用などから、呼吸器系の不調に対して有効と言われています。咳や痰などのケアに良いとされることから、喘息や気管支炎の緩和に良いとする説もあるようです。

その他作用

肌への働きかけ

イリスは美容効果が高いとされており、化粧水などにも配合されています。しかし刺激があり敏感肌の方の場合は逆に炎症を起こす可能性があるので、肌の弱い方は使用に注意が必要です。

イリス(アイリス)には抗酸化作用とメラニン色素の生成を抑える美白作用があることがカネボウ化粧品によって報告されており、そのほかに肌を引き締める働きがあるとする説もあります。これらの働きからイリスはシミやソバカスの予防・お肌のエイジングケアに有効と考えられています。

イリス(オリスルート)の利用について

相性の良い香り

柑橘系・ウッディー系の香りとの相性がよく、フローラル系ともブレンドしやすい香りです。イリス精油は高価なうえ低濃度で利用したほうが良い精油ですので、単体よりはブレンドして利用するのに適しています。

【イリスのブレンド例】

イリス精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中の使用は避けましょう。
  • 皮膚刺激があるため高濃度での使用は避け、敏感肌の方は注意するようにしてください。
  • 大量・高濃度での使用は頭痛や吐き気を起こす可能性があります。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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