生理前のむくみと女性ホルモンの関係

補正下着イメージ

女性ホルモンによるむくみとして多くの方が感じたことのある“生理前のむくみ”。また生理前だけではなく生理中や生理後にむくむという方もいらっしゃいますし、不定期に起こるむくみであっても女性ホルモンのバランスが乱れていることに起因している可能性があります。

生理前に起こるむくみについてはプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きによるものと考えられており、生理が始めって少しすると自然と解消されます。しかし仕方がないことだからと好き勝手生活していると当廃物が溜まってしまう・代謝が低下するなどの可能性もあり、セルライトや慢性的なむくみの原因にもなりかねないため注意が必要です。

女性ホルモンの働きについて

女性ホルモンは産後の母乳分泌に関わるホルモンとして知られるオキシトシンやプロラクチンなどをはじめいくつかの種類がありますが、代表的なものとしてはエストロゲンとプロゲステロンの2つが挙げられます。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲンはバストやヒップに皮下脂肪を蓄え女性らしい体の丸みを作る・子宮内膜を厚くするなどの働きがあり、妊娠できるように女性の体を整え働きを持つホルモンです。妊娠に適した体を作るホルモンですから生理開始ごろから排卵日頃までの分泌が盛んで、血管を拡張して熱を逃がす働きがあるためエストロゲン期は基礎体温が低下します。

美容面では美肌ホルモン」とも呼ばれており、皮膚の血液循環を促す・コラーゲンの生成促進などの働きがあるため肌の潤いや弾力・ハリなどのアップに役立ちます。そのほかに自律神経を整える・セロトニン分泌を促すなどの働きもあり、精神的な面でもエストロゲン分泌の多い卵胞期は安定します。
気持ち的にも肌の状態的にも健やかな状態になりますし、バストアップなども期待できることから美容関係で「女性ホルモンを増やそう」として紹介されることが多いのはこちらのエストロゲン分泌を高める、もしくは植物性のエストロゲン様物質摂取などがほとんどですね。

その他にも骨や血管を丈夫にする・コレステロール増加を抑えるなど嬉しい働きがあるエストロゲンですが、エストロゲンの分泌が多ければ多いほど良いというわけでもありません。植物性エストロゲンやサプリメントなどの過剰摂取で問題になっているのが婦人科系疾患のリスク増加。エストロゲンは子宮や乳腺などに強く作用するため、過剰状態が長く続くと負荷がかかりすぎ乳腺疾患・乳がん・子宮内膜症・子宮体癌などの発症リスクを高める危険性も示唆されています。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロンは「妊娠ホルモン」とも呼ばれているように、妊娠(受精卵の着床)しやすい状態・妊娠を継続させられるような状態を維持する働きがメインのホルモンです。乳腺を発達させるなどの働きもあります。妊娠状態を保持するホルモンのため排卵日~月経開始頃に多く分泌され、体温を上昇させる働きもあるためプロゲステロン期の基礎体温は高めになります。

美容的な観点からは美肌ホルモンであるエストロゲンに対し「おブスホルモンと呼ばれています。皮脂の分泌を増やす・新陳代謝を滞らせるなどの働きがありニキビやブツブツ・肌荒れ・シミができやすくなります。肌の状態も不安定になるので化粧品でアレルギーを起こしやすくなるとも言われています。
加えてプロゲステロンには水分を引き込む・食欲を増進させる・胃腸の働きを低下させるなどの作用もあります。生理前に太りやすくなったり、吐き気・便秘などの胃腸トラブルをはじめ心身の様々な不調を引き起こす原因とも言われています。

かつてプロゲステロンは妊娠を望んでいない女性にとっては生理前の不調の原因・肌荒れやニキビが出来る嫌なホルモンと捉えられていました。生理前に情緒不安定になるのもプロゲステロンの作用だと言われていましたが、近年は“プロゲステロンにも精神安定作用がある”という報告もなされています。ストレスに対して分泌されるコルチゾールというホルモンとプロゲステロンは原料が同じため、原料不足によって質・濃度の低いプロゲステロンが出来てしまうのが生理前の体調悪化を増長しているのではないかとする説もあります。
プロゲステロンはエストロゲンの作用を抑制してバランスをとることで、婦人科系の病気の発症を抑える働きもあります。

女性ホルモンとむくみの関係

生理前のむくみ

女性ホルモンの影響を受けることで起こるむくみ、というと生理前に起こるむくみが代表的です。PMS(月経前症候群)の代表症状の一つとしてもむくみが挙げられていますし、倦怠感や体のだるさなどの諸症状もむくみが悪化要因として考えられています。

生理前にむくみが起こる原因としては、排卵日~生理開始時期に分泌量が増えるプロゲステロンに水分を蓄積させる働きがあるためと考えられています。これは自然な減少であり、月経が始まって卵胞期に入ることで自然と解消されるためさほと心配はいりません。ただし生理前になると味付けの濃いものや甘いものを食べたくなる方は、むくみに拍車をかけてしまう可能性があるので注意が必要です。

生理中のむくみ

生理前のむくみほど感じる方は多くありませんが、月経開始~数日間位もむくみが起こりやすい時期とされています。これは月経が始まることで体温が低下しはじめ、新陳代謝が悪くなり水分排出が滞るためと言われています。生理前からむくみがあった方が生理中も継続してむくみを感じるというケースが多いようです。
そのほか生理のために子宮に血液が集まって体全体が血行不良になる・エストロゲンの働きで血管が拡張され一時的に水分不足状態になり尿量が抑えられるとする説もあります。

女性ホルモンの乱れによるむくみ

月経後のむくみ・時期の定まっていないむくみに女性ホルモンの影響が全く無いというわけでもありません。女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は卵胞期と黄体期で入れ替わるように分泌量を増減させていますが、このリズムが乱れることからもむくみは起こります。
最もわかりやすい例としては、月経が終わったのにプロゲステロン分泌量の低下が少なく、月経後も体が水分を溜め込むように働いてしまっていることが挙げられます。ちなみに妊娠した場合もプロゲステロン分泌量が保たれるので同様にむくみやすい状態が継続すると言われています。

またプロゲステロン分泌だけではなく、エストロゲン過多・分泌リズムの乱れなどからもむくみは起こります。これは女性ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部が、自律神経のコントロールも行っている器官であることとの関係が大きいと考えられます。ホルモンバランスの乱れに引きずられる形で自律神経が乱れ、体温調節・新陳代謝の機能低下、血行不良などを引き起こし、むくみやすくなります。逆に自律神経系の乱れからホルモンバランスが崩れ、月経不順やむくみを起こすこともあります。

ホルモンバランスの乱れ・むくみのケア

生理前のむくみについて

黄体期(生理前)のむくみは体のメカニズム上仕方ない部分もありますし、プロゲステロンの分泌量が低下すれば落ち着くため一過性のものとされています。さほど気にする心配はありません。

ただし生理前のむくみは長い方であれば2周間(14日)程度続きますから、この時期にむくみを更に悪化させるような生活をしていると徐々に老廃物などが蓄積してセルライトを形成する⇒血液やリンパの流れを邪魔することで慢性的なむくみを引き起こす可能性もあります。気にしすぎは良くありませんが、塩分を控える・カリウムを摂る・軽い運動やストレッチをする・マッサージをするなど“むくんでいるな”と感じた場合はケアを行うようにしてください。

ホルモンバランスの乱れについて

ホルモンバランスの乱れはストレス・不規則な生活習慣・栄養の偏り・運動不足など様々なことが原因となります。基本的な対策としては規則正しい生活リズムを維持する・バランスの良い食事をとる・適度な有酸素運動を行うなどの生活改善と自分なりのストレス発散法を見つけると良いと言われています。

といっても自分の努力だけではどうにも出来ない部分もあると思います。副交感神経の活性化に役立つ半身浴や自律神経のバランスを取り戻す働きのある温冷交代浴などの入浴法、血液リンパ液の循環を促すマッサージを行う・マッサージオイルにエッセンシャルオイルを取り入れる、リラックス効果や利尿効果が期待できるハーブティーを飲むなど、自律神経やホルモンバランスを整える効果が期待できるもの・直接的にむくみ軽減効果が期待できるものを少し生活に取り入れてみるのもオススメです。

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