ヒバ/アスナロ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

高い抗菌・防虫作用が注目される和精油

ヒバ(アスナロ)

ヒバとは

日本では古くから馴染みのある樹木の一つであるヒバ。ヒノキ科アスナロ属に分類されていおり、図鑑などでは“アスナロ(翌檜)”という呼び名のほうが主に使われています。「明日はヒノキになろう」が“アスナロ”という呼び名の語源になったという俗説もある通り、外見はヒノキによく似ていていますが基本的にはやや小型なのだとか。古来から日本の人々に親しまれてきたため、その他にもアスヒ(明日檜)・ツガルヒノキ・クサマキなど地域によって様々な呼び名で呼ばれています。

ヒバ(アスナロ)は九州から北海道南部まで分布していますが、北方型と南方型の2タイプに大きく分けれられています。南方型と呼ばれるのは木曽地方などに分布しているもので、北方型が青森周辺に分布しているものですね。この北方型は従来のアスナロとの違いが認められており、アスナロ属の一変種としてヒノキアスナロ(檜翌檜/学名:Thujopsis dolabrata var. hondae)と命名されています。このことから南方型のものをアスナロ、北方型をヒバもしくはヒノキアスナロと呼び分けることも多いようです。

ちなみに青森県内で産出される木材は“青森ヒバ”と呼ばれており、木曽ヒノキ・秋田スギと共に日本三大美林とされています。木材としては見た目の優美さこそヒノキにやや劣ると言われているものの、ヒバは古くから耐久性や耐水性・抗菌性などに優れた存在であると認められていました。特に東北ではヒバ材を使った建造物が多く、中尊寺金色堂も全体の9割以上が青森ヒバで作られているのだそう。

近年はヒバに含まれる「ヒノキチオール」という精油成分が低毒性かつ幅広い抗菌作用を持つことが報告されています。ヒノキチオールという名前からヒノキに多く含まれているように感じますが、ヒノキから発見されたために命名されたもののヒノキにはあまり含まれていません。精油類の中では“青森ひば油”にヒノキチオールが最も多く含まれていると言われています。このためヒノキチオールを含むヒバ精油は化粧品や医薬品などに配合されているほか、近年は加工食品にも取り入れられているそうです。

基本データ

通称
ヒバ(Hiba)
別名
アスナロ(翌檜)、アスヒ(明日檜)
北方型(Thujopsis dolabrata var. hondae):青森ヒバ、ヒノキアスナロ(檜翌檜)
学名
Thujopsis dolabrata
科名/種類
ヒノキ科アスナロ属/常緑針葉樹
主産地
日本(主に青森県)
抽出部位
木部
抽出方法
水蒸気蒸留法
黄色
ノート
ベースノート
香り度合い
中~強
代表成分
ツヨプセン、ヒノキチオール、β-ドラブリン、キュプレネン、セドロール
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア

ヒノキ材に似た、フレッシュな森林調の香り

こんなお悩みにオススメ

【心身のサポート】

  • ストレス・神経疲労
  • イライラ・緊張・不安
  • 気持ちを落ち着けたい
  • 寝付きが悪い時に
  • ストレス性の不調に
  • 血行不良による諸症状に

【ハウスキーピング】

  • カビ予防に
  • 雑菌の抑制に
  • 消臭剤として
  • 蚊・ゴキブリ避けに
  • シロアリ対策に
  • 靴・衣服の保護に

ヒバ油に期待される効果・効能

心への作用

フレッシュな樹木の香りを持つヒバ油。好き嫌いが分かれるほどしっかりとした、木(森)そのものと言いたいような香りは心を落ち着かせる働きがあると考えられています。ストレスを和らげる働きがあるとの報告もなされており、ストレスや神経の興奮から起こる不眠の軽減にも効果が期待されています。イライラしていたり不安ある時などは、森林浴をするような感覚で心の緊張や疲労を軽減してくれそうですね。

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体・皮膚への作用

ヒバ精油は呼吸器系や胃腸などのケアに用いられることはありませんが、気持ちを落ち着かせてストレスを緩和することで胃痛など心因性の不調の軽減に役立つと考えられます。また鬱滞除去作用や血行促進作用が期待できるという説もあり、冷え性やむくみ・コリが気になる方にも取り入れられているようです。バスオイルとして使うとお湯の抗菌・湯上がりの保温効果も期待できるので一石二鳥とも言われています。

皮膚のケアにも期待

高い抗菌作用や肌に対しての保湿作用があるとされ、お肌のケア用としてもヒバ油は注目されています。肌を清潔に保ちつつ乾燥を予防する働きが期待出来ますから、ニキビケアなどにも役立ってくれるでしょう。頭皮のかゆみやベタつきなどが気になる方にも良さそうです。

そのほかアトピー性皮膚炎の悪化原因となる菌類の繁殖抑制にもなることから、アトピー軽減用として利用する方もいらっしゃるようです。ただしヒバ精油には皮膚刺激性があることも指摘されていますので使用濃度には注意が必要です。皮膚に付ける場合は必ず希釈してパッチテストを行ってから利用するようにしましょう。

その他作用

抗菌・消臭剤として

ヒバの精油に含まれているヒノキチオールなどの成分は様々なカビや雑菌に対して殺菌性・抗菌性を持つことが分かっています。黄色ブドウ球菌やインフルエンザウィルスの増殖抑制、クラミジア・トラコマチスに対する抗菌活性なども報告されているそうです。このためヒバ油はお部屋の空気や水回りの環境を清潔に整える働きが期待されており、ハウスキーピングに役立つ精油として注目されています。

また優れた抗菌作用から悪臭の元となる雑菌の繁殖抑制にも役立つと考えられますし、たばこやアンモニアなどの臭いに対しての脱臭・消臭にも有効とされています。カビや臭いが気になる梅雨時期をはじめ、スニーカーやカーペットなどこまめには洗えないものの抗菌・消臭剤としても役立ちます。脇や足など身体にスプレーしても良いのだとか。加齢臭のデオドラントに役立つという説もあります。

防虫剤として

古くからヒバ材は防虫に優れた材木であることが知られており、ヒバで作られた家は蚊が入ってこない・シロアリ被害が少ないなどと言われてきました。実験でもヒバの香りにはシロアリに対する殺虫性や蚊やゴキブリに対する忌避作用があることが報告されています。特にゴキブリについては忌避率100%なんていう報告もあるそうで、実際100%となるかはさておき高い昆虫忌避作用が期待できると言われています。

ゴキブリがよく出没する水回りや生ゴミ入れ・物陰など、蚊の侵入経路となる玄関や窓などに、とヒバ油を染み込ませたコットンを置いたりスプレーしてみると良いでしょう。またダニやノミなどほとんどの“害虫”と呼ばれる虫に対して忌避作用があるとされていますから、靴箱やタンス・クローゼットなどの隅に入れておくのもお勧め。抗菌や消臭にもなりますし、男女問わず違和感なく使えるウッディな香りも嬉しいですね。

ヒバ油の利用について

相性の良い香り

同じ樹木系と組み合わせやすい香りです。軽めのハーブ系やスパイス系の香りとも比較的ブレンドしやすいでしょう。

【ヒバのブレンド例】

ヒバ精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中の方は使用出来ません。
  • 肌を刺激する可能性があるため、特に敏感肌の方は使用に注意が必要です。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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