オレンジ・スイートのアロマ(精油):効果効能紹介

心と体の疲労回復・リフレッシュに

オレンジスイート(orangesweet)

オレンジスイートとは

オレンジと聞いて連想する通りの、甘酸っぱくフルーティーでみずみずしい香りがするオレンジスイート。お子様に対する使用にも適しており、アロマテラピーでもラベンダーと並んで入門編・初心者向けオイルとされています。果物・お菓子や飲料・芳香剤など様々なシーンで馴染みのある香りですし、苦手な方もほとんどいないオレンジ精油は老若男女問わずに人気があるアロマオイルの代表格とも言われています。
万人受けする香り・価格も安め・妊娠中の方やお子さんが居ても希釈濃度に気をつければ利用できると、デイリーに色々と活躍してくれるオレンジスイートの精油ですが、市販のジュースを絞った後のオレンジ果皮を蒸留して精油を抽出する場合もあります。安価なため、アロマオイルや香水、芳香剤・食品用の香料などに広く活用されていますが、品質・香りともに劣りますので注意が必要です。

柑橘類の分類として“オレンジ類”は大きくスイートオレンジ(Citrus sinensis)とビターオレンジ(Citrus aurantium)の2つに分かれ、その下に各々品種群があります。精油の場合は品種に関わりなくスイートオレンジと呼ばれていますが、バレンジアオレンジを原料として抽出されたものが多いようです。ブラッドオレンジやネーブルオレンジ果皮を原料にしたものは販売社によってスイートオレンジ・品種名を消費名とする両方の場合があります。基本的な組成は大きく変わりませんが、品種や産地などによって各成分の含有量・香りは若干異なります。
ちなみにビターオレンジはプチグレン(葉)ネロリ(花)が主に利用されています。果皮から採油された“ビターオレンジ”の精油もありますが、スイートオレンジとは異なり毒性が高いことなどから一般過程での使用にはあまり適していません。主に専門家の指示のもとで利用されているようです。

オレンジなど柑橘類の原種はインドのアッサム地方原産と考えられています。オレンジがヨーロッパに伝えられた時代・経路については諸説ありますが、2世紀頃に中国からローマへと伝わり、7世紀頃にイスラムを通じてヨーロッパに持ち込まれたという説が有力なようです。オレンジ(orange)の語源はアラビア語の「ナランジ」なのだとか。余談ですがギリシャ神話で最も美しい女神に捧げられた「黄金のリンゴ」の正体はオレンジだったのではないかという説もあります。
スイートオレンジは15~16世紀にインドで誕生したと言われており、中国からポルトガルを経由し地中海沿岸に広がった・17世紀頃に十字軍遠征の戦利品としてヨーロッパにもたらされた説があるそう。現在は原産地のインドよりもアメリカ西海岸やフロリダ、地中海沿岸などが主要産地となっており、世界で最も多く栽培されている果樹とも言われるほど世界中で愛されている存在です。

欧米ではクリスマス~年末にかけてオレンジやレモンなどの柑橘類にクローブを刺した“ポマンダー”を贈ったり飾る風習がありますが、元々はペルトなどの疾病予防や魔除けとして利用されていました。ペストはさておき、現在でも抗菌・抗ウイルス作用があることから、ヨーロッパの病院ではオレンジのアロマを散布しているところもあるのだとか。市販されている精油(エッセンシャルオイル)も一年中安定の地位ではありますが、冬場により需要が高まると言われています。

基本データ

通称
オレンジ・スイート(Sweet oange)
別名
アマダイダイ
学名
Citrus sinensis
科名/種類
ミカン科/高木
主産地
イタリア、スペイン、フランス、イスラエル、アメリカ、ブラジル
抽出部位
果皮
抽出方法
圧搾法/水蒸気蒸留法
薄~濃いオレンジ
粘性
低い
ノート
トップノート
香り度合い
中~強め
代表成分
d-リモネン、ミルセン、α-ピネン、リナロール
おすすめ
芳香浴・入浴・マッサージ・ハウスキーピング

フレッシュで甘い、果物のオレンジそのままの香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • 気持ちの落ち込み・抑鬱
  • ストレス・精神疲労
  • イライラ・怒りっぽい
  • 不安・緊張・神経過敏
  • ネガティブ思考の切り替え
  • リフレッシュしたい時に
  • 前向きになりたい
  • 元気さ・明るさが欲しい
  • 寝付きが悪い・不眠時に

【肉体面】

  • 食欲不振・消化不良
  • 下痢・便秘・腹部膨満感
  • 胃痛・過敏性腸症候群
  • 風邪・インフルエンザ予防
  • 咳・気管支炎・発熱
  • 血行不良・冷え性に
  • 肌のくすみ・むくみケア
  • 脂性肌・ニキビ予防に
  • 肌の乾燥・老化予防に
  • 抜け毛・フケ予防に

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オレンジスイートに期待される効果・効能

心への作用

オレンジスイートは「ハッピーな香り」とも言われ、ネガティブな感情を一掃して気分を明るく前向きにしてくれる精油とされています。香りにも、オレンジそのものにも、明るさやポジディブさを連想される方が多いのではないでしょうか。成分的に見てもオレンジスイートの主成分であり柑橘系精油に多く見られる“リモネン”には鎮静作用(リラックス効果)が認められていますし、リフレッシュ効果も高いと考えられています。

このためオレンジスイートは不安や落ち込んでしまった状態から、気持ちを切り替えるサポートをしてくれると考えられています。イライラや怒りを落ち着ける働きも期待できますので、精神的な不快感全般に役立ってくれるでしょう。気持ちを前向き・明るくするサポートをしてくれることから、完璧主義で常に気を張っていたりストレスを溜め込みやすい方に適しているとも言われています。仕事や心配事が頭から離れない時などにもオススメです。

またオレンジスイートは高いリラックス効果から安眠サポート用としても取り入れられています。就寝前にアロマバスにしてみたり、枕元に置いておくと心身を優しく包んでくれる甘いオレンジの香りでリラックスして眠りに入りやすくなります。低希釈であれば小さいお子さんにも利用できますから、寝付きが悪い・夜泣き対策などにも役立ってくれるでしょう。

体への作用

オレンジスイートの主成分であるリモネンは健胃・消化促進・整腸など胃腸機能サポートに役立つと考えられています。そのほかに血行促進作用や唾液分泌を高めることで食欲増進効果も期待できますから、食欲不振・消化不良・便秘・下痢・お腹の張りなど幅広い胃腸トラブルの緩和に役立ってくれるでしょう。
精神面への働きかけもあるため、特にストレス等に起因する胃腸不調には高い効果が期待されています。神経性の胃痛、消化不良、胸のつっかえ感などの軽減に有効とされています。ただし食欲増進作用がありますので、ダイエット中の方や過食傾向の方は注意したほうが良いでしょう。

またリモネンは免疫細胞の働きを正常に整え、免疫力を高める働きが報告されています。抗菌・抗ウィルス作用もありますし、血行を促すことで体を温める働きも期待できるため、風邪やインフルエンザなどの感染症予防としてもオレンジスイートは活用されています。オレンジスイートは赤ちゃんやお子様にも利用できる精油なので、家族みんなの健康のためにディフューザーなどで室内に拡散するのもおすすめです。抗炎症作用があるとも言われていますし、血行促進作用から解熱にも繋がりますから、風邪などの初期症状時のケア・回復促進用としてもにも役立ってくれるでしょう。

その他には血流を良くすることで高血圧改善、精神面の働きかけと合わせてPMS(月経前症候群)の諸症状軽減、抗炎症作用と合わせて気管支炎や花粉症などのアレルギー性の呼吸器疾患・関節痛や神経痛などの痛みの軽減にも効果が期待されています。また精神面への働きかけによるものか、性ホルモン系に働きかけるかはハッキリしていないようですが、欧米では軽度の催淫作用があるという見方もあるようです。

その他作用

肌への働きかけ

オレンジスイート精油は血行を良くすることで発汗促進・老廃物排出促進(デトックス)効果があると考えられています。このため血行不良による肌のくすみ改善や、むくみ・セルライト対策などにも有効とされています。
また皮膚へ直接塗ることでも抗炎症作用や殺菌作用を発揮すると考えられており、ニキビケア用の化粧品などにもオレンジ精油が配合されています。ローションのような形で利用するだけではなく、ボディウォッシュなどに加えると使いやすいでしょう。

ビタミンCの吸収と同化を助ける・コラーゲン形成を促進するという説もあり、肌のアンチエイジング用としても注目されています。血液循環が良くなり肌に栄養が行き渡ることからも肌の新陳代謝向上にも繋がりますから、肌を若々しく滑らかな状態に保つ働きも期待できるでしょう。保湿・皮脂分泌調整の両方に役立つとも言われています。

頭皮・髪への働きかけ

リモネンは髪の健康な成長をサポートし、抜け毛を予防する働きが期待されています。日本の大学からもリモネンには髪の成長を阻害し抜け毛を促進する悪玉酵素(5αリダクターゼ)の減少作用が見られたことが報告されており、リモネン配合の育毛剤も販売されています。
また頭皮の血行を良くすることで髪に栄養を行き渡らせる・頭皮に詰まった油や汚れを取り除くなどの働きも期待できますから、フケや髪のベタつき・パサつきなどが気になる方にも適しているでしょう。

オレンジスイートの利用について

相性の良い香り

ハーブ系、フローラル系との相性が良いとされています。香りがすぐに抜けてしまいやすいので、ベースノート系のオイルとブレンドして香りの持続時間を伸ばすのもおすすめです。

【オレンジスイートのブレンド例】

オレンジスイート精油の注意点

  • 妊娠中の方や小さいお子さんがいる場合は低低濃度(0.1〜0.3%程度)に希釈してください。
  • 長期間もしくは多量に使用した場合は肌を刺激することがあります。敏感肌の方は注意して使用するようにしてください。
  • 一般的に光毒性はないと言われていますが、まれに光毒性を示す場合もあるようなので使用後は紫外線を避けたほうが確実です。
  • 酸化が早いですし香りも抜けやすいため、開封後はできるだけ早め(長くても半年以内)に使い切るようにしましょう。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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