イニュラ精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

鼻詰まりや花粉症ケアとして注目

イニュラとは

イニュラの原産はアジアと考えられていますが、ヨーロッパでよく使われているハーブでデイジーに似た黄色い花を付けます。キク科に分類される植物で同属の植物は90種類以上あります。どの種かはハッキリしていませんが、古代ギリシアやローマでは既に薬用ハーブとして用いられていたとも伝えられています。ただしハーブとしては近縁種であるエレキャンペーン(学名:Inula helenium/生薬名:土木香)の方がメジャーな存在と言えますし、中世以降も薬用目的ではこちらが使われていたことが多いようです。

ハーブ療法で使われることもあるエレキャンペーンも同じくオグルマ(Inula)属の植物であることから、主に精油の原料として用いられているInula graveolensは“スイートイニュラ”と呼んで区別されることもあります。また花はフローラル調というよりも樟脳に近い香りを持つことから、カンファーイニュラと呼ばれることもあります。
精油もややカンファーっぽさが強く、薬品・救急箱の匂いを連想される方も多いようです。ユーカリに近いとも称されるようにスッキリとしたシャーブな印象が強いですが、ややまろやかで、奥の方に甘さやフローラル感を感じられる香りです。日本で特に香料としては聞き馴染みのない名前ですが、近年は花粉症対策効果が期待できる精油として取り上げられる機会が増え、徐々に流通量が増えているようです。

イニュラ精油は産地によって成分が若干異なります。日本で多く流通しているものはフランス(コルシカ島)のものは酢酸ボルニル・ボルネオールが主成分となりますが、ギリシア産のものはepi-a-cadinolという成分の比率が高いと言われています。またイニュラオイルは黄色っぽいものと緑色っぽいものがありますが、これは植物や成分の違いではなく蒸留器具の材質の違いによるものと言われています。ステンレス蒸留器で蒸留した場合は黄緑色に、銅製の蒸留器を使った場合は反応を起こして近い青みがかったエメラルドグリーン色になるのだとか。

基本データ

通称
イニュラ(Inula)
別名
イヌラ、スイートイニュラ(Inula Sweet)、カンファーイニュラ(Camphor Inula)
学名
Inula graveolens
科名/種類
キク科オグルマ属/一年草
主産地
フランス、コルシカ島、ブルガリア、モロッコ
抽出部位
全草(花、茎、葉)
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡黄緑色~青緑色
ノート
ミドル~トップノート
香り度合い
中~強め
代表成分
酢酸ボルニル、ボルネオール、カンフェン、β-カリオフィレン、β-ピネン、リモネン
おすすめ
芳香浴・アロマバス・マッサージ・スキンケア・ヘアケア

カンファー系のシャープさと甘さをもつ、さっぱりしたハーブ調の香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・緊張
  • イライラ・怒り
  • 不安・情緒不安定
  • 気持ちを落ち着けたい

【肉体面】

  • 鼻詰まり・咳・痰
  • 気管支炎・喘息
  • 風邪・花粉症ケア
  • 動悸・不整脈

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イニュラに期待される効果・効能

心への作用

その香りからリフレッシュ用という印象のあるイニュラですが、作用としては鎮静作用があると考えられています。心のバランスが崩れてイライラしやすい時や不安感がある時に良いとも言われています。シャープでスッキリとした香りですから、仕事中のストレス対策用にも取り入れやすいでしょう。

体への作用

イニュラ精油は油はアロマテラピーにおいて最も強い粘液溶解作用を持つとも言われ、呼吸器系のケアに高い効果が期待されています。粘膜溶解作用から鼻詰まりを和らげて呼吸を楽にする・痰が絡むのを改善する働きが期待できる他、抗菌・抗ウィルス作用や免疫力向上にも有効されるため風邪による鼻や喉のトラブルなど幅広い“呼吸器の不調・不快感”軽減に取り入れられています。加えて抗炎症作用も期待されていることから、風邪や花粉症などのアレルギーに伴う頭痛や耳痛にも良いと言われています。

そのほか心拍数と整えることで不整脈や動悸を改善する・アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害活性阻害作用からアルツハイマー型認知症予防に役立つのではないかという説もあるようです。

その他作用

肌への働きかけ

抗炎症作用が期待できると言われています。また殺菌作用があることに加え、皮脂を溶解させる働きがあるとして海外ではニキビケアに用いられることもあるようです。ただし皮膚刺激が強いため使用には注意が必要な精油でもありますから、アレルギー体質の方や敏感肌の方は直接肌に付けるような利用は避けましょう。

イニュラの利用について

相性の良い香り

柑橘系・ハーブ系との相性が良いとされていますが、比較的香りの系統を選ばずにブレンドできる香りです。

【イニュラのブレンド例】

イニュラ精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中の方、お子様への利用は避けましょう。
  • キク科植物にアレルギーがある方・敏感肌の方は使用に注意が必要です。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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