真正ラベンダー精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

ストレス緩和から美肌ケアまで幅広く

ラベンダー(lavender)

ラベンダー(真正ラベンダー)とは

ハーブやアロマテラピーと聞いて真っ先に連想されるからも多いラベンダー。原料が何であるかはさておき、ラベンダーの香りはポプリ・ハーブティー・入浴剤や芳香剤・洗剤や柔軟剤・香水・化粧品・飲食物のフレーバーなど、ありとあらゆるところで嗅ぐことが出来ます。ハーブにさほど興味がない方でも何となく想像できるほど、日本でもお馴染みの存在ですね。
ラベンダーの香りそのものも人気がありますし、相手を選ばず大抵の香りと馴染みやすいというのも多用される理由なのだとか。万能と言っても良いくらい様々な効果や作用があることからハーブを使った民間療法では欠かせない存在ですし、アロマテラピーでは“世界で最も多く使われる精油”とも言われています。オレンジ・スイートとともに使う場所・人を選ばないと言うのも大きいですね。

植物としてはシソ科に分類され、地中海沿岸地域が原産と考えられています。原産地近くで栄えた古代エジプトや古代ローマの人々は既にラベンダーを香料植物として利用しており、特にローマ人は芳香剤・石鹸・料理用ハーブなど幅広く活用していたようです。ラベンダーという呼び名も洗剤などに使われていたため“洗う”を意味するラテン語(lavo/lavare)が語源になったのではないかと考えられています。また人との古い歴史を持つハーブですから、真偽については定かでありませんが、古代ローマでは入浴剤として利用されていた・聖母マリアはイエスの産着をラベンダー水で洗っていた・ベタニアのマリアがイエスに注いだ「ナルドの香油」はラベンダーの香油だったなどという説もあります。

中世になると虫除け・芳香剤としてラベンダーを吊るしたり、床に撒いて伝染病予防などに活用するようになります。また十字軍遠征により高度な蒸留技術がヨーロッパでも確立し、ラベンダーの精油も生産されるようになります。エリザベス1世もラベンダーが大好きでジャムや砂糖漬け・ハーブティー・香水とラベンダーに囲まれた生活をしていたのだとか。19世紀には憂鬱を払う一種の気付け剤として持て囃され、小瓶で持ち歩くのがレディの嗜みとも言われていたそう。
ラベンダーの歴史とアロマテラピーの歴史もまた密接な関わりがあります。フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセが火傷にラベンダーオイルを塗ると治りが良いことに気付き、精油の医学的効能について研究した結果を1928年頃に「Aromatherapie」(アロマ=芳香、テラピー=療法)」として発表します。現在口にしているアロマテラピーやアロマセラピーという言葉も、ラベンダーあってこそと言えるかもしれませんね。

ラベンダーの種類について

ラベンダーと呼ばれる精油は数多くしていますが、品種による大きな区分としては

の大きく4つに区分されます。

真正ラベンダーが香り・作用ともに穏やかで最も扱いやすい種類と言われていますが、スパイクラベンダーは男性的な強い香り、フレンチラベンダーはカンファー系のフレッシュな香りがありますし、ラバンジンは真正ラベンターよりも筋肉疲労や関節痛の軽減には優れているとも言われています。価格的な問題から洗剤や消臭剤など日用品の「ラベンダーの香り」にはラバンジンを用いることが多いと言われています。真正ラベンダーが最良とする傾向もありますが、香りを楽しみたい場合など目的に応じてお好みのラベンダーを選ぶようにすると良いでしょう。

真正ラベンダーに関して言うと、同じ品種を原料とした場合でも、“ラベンダーエクストラ”と“ラベンダーファイン”という2つの表記に分けられることがあります。ラベンダーエクストラはプロヴァンス地方の山岳地帯で自生する野生種、ラベンダーファインは栽培種を指します。ラベンダーエクストラは香り高い最高級品とされていますが、採取率・収油率共に低いため業者であっても入手が困難と言われています。
その他メーカーによってはラベンダーフランスやラベンダーブルガリアなど産地を呼び名に付けるケースもあります。同じ原料であっても様々な名前で呼ばれていますから、名称(商品名)だけではなく学名を確認してみてください。

基本データ

通称
ラベンダー(Lavender)
別名
真正ラベンダー(True Lavender)、イングリッシュラベンダー(English Lavender)
学名
Lavandula angustifolia /Lavandula officinalis
科名/種類
シソ科ラヴァンドラ属/小低木
主産地
フランス、イギリス、イタリア、ブルガリア、日本、オーストラリアなど
抽出部位
葉、花穂、茎
抽出方法
水蒸気蒸留法
無色~淡いクリーム色
粘性
低い
ノート
トップ~ミドルノート
香り度合い
中~やや強
代表成分
酢酸リナリル、リナロール、テルピネン-4-オール、酢酸ラバンデュリル、β-オシメン、ラバンデュロール
おすすめ
芳香浴、マッサージ、ヘア・スキンケア、アロマバス

フローラルで軽い、ハーブの爽やかさを持つ香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・緊張時
  • ショック・パニック状態
  • 不安・恐怖・イライラ
  • 抑鬱感・無気力状態
  • 情緒不安定・神経過敏
  • リラックスしたい時
  • 癒しが欲しい時
  • 気持ちを落ち着けたい
  • 寝付きが悪い・不眠
  • 体内時計の乱れに

【肉体面】

  • 頭痛・偏頭痛
  • 高血圧悪化予防に
  • 筋肉痛・神経痛
  • 消化器の不調に
  • 過敏性腸症候群
  • 風邪・インフルエンザ予防
  • 咳・気管支炎・喘息
  • 生理痛・生理前のイライラ
  • デイリーなスキンケアに
  • ニキビ・肌トラブル全般に
  • 日焼け・火傷のケアに
  • 傷・虫刺されのケアに

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真正ラベンダーに期待される効果・効能

心への作用

真正ラベンダー精油は優れた鎮静作用を持つと考えられている“リナロール”と“酢酸リナリル”の含有率が高いことが特徴と言えます。この2つの成分が複合して働くことで神経の興奮を鎮めることで中枢神経のバランス回復をサポートすると考えられており、気持ちを安定させたりリラックスさせる働きが期待されています。神経系の興奮を鎮めることでストレスやイライラ・ショック状態・神経過敏などを緩和する働きが期待できますし、深いリラックス効果をもたらすことで神経疲労や不安を癒やす働きも期待されています。

ラベンダーはリラックス効果が高い精油ですが、抗不安・抗鬱効果も期待され、不安発作・抑うつ状態・無気力状態からの回復用としても有効とされています。神経系やメンタル面において“バランスをとる”働きが期待できる存在です。躁鬱状態のような気持ちのアップダウンが激しい場合など、様々な心の不調に対応してくれる精油と言えますね。
感情を抑えがちで知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまう方に適していると言われていますし、頑張りすぎて疲れてしまった時・過度の緊張などで心と身体がガチガチに強張っていると感じた時にもおすすめです。

快眠のサポートにも

ラベンダーはハーブピローやポプリ・おやすみ前のハーブティー・ベットサイドアロマなど“眠り”のサポートでもお馴染みの存在。入眠を促す・質の良い睡眠をもたらすなどの安眠効果が期待されているのは優れた鎮静(リラックス)効果によるところが大きく、緊張をほぐすことで心と身体を眠りやすい状態に導いてくれると考えられています。布団に入ると神経が高ぶって目が冴えてしまう時や、嫌なことを思い出して鬱々としてしまう時にも役立ってくれるでしょう。

加えて酢酸リナリルはセトロニン分泌を高めることで睡眠に関わるメラトニン分泌・体内時計を整える働きも期待されており、入眠トラブルに対して効果を発揮すると考えられています。この働きからラベンダーの香りを嗅いで眠ると体内時計のリセットに繋がるとも言われています。寝付きが悪かったり不眠状態が続くことで、体内時計が乱れて起こる悪循環の予防にも役立ってくれるでしょう。もちろん仕事で遅くまで残業が続いたときや不規則な生活、海外旅行の時差ボケ時などに活用するのもおすすめです。

ちなみに古くからリネンウォーターや枕の詰め物などにラベンダーが利用されているのは、心地よい香りで睡眠をサポートしてくれる働きがあるというだけではなく、殺菌・防虫作用によって寝具を清潔に保つという意味合いもあるのだとか。真正ラベンダーはお子様にも安心して利用できる精油ですので、寝つきが悪い・夜泣き対策としてや消毒剤代わりとして取り入れてみても良いでしょう。

体への作用

ラベンダーは「万能薬・万能精油」と称されることもあるほど、様々な不調・不快感軽減に役立ってくれます。科学的に認められている効果もありますし、150以上もの効能が報告されており現在も様々な研究が行われ続けている存在でもあります。

一般的にはラベンダーは鎮痛・リラックス効果が高く、血圧を安定させたり痛み和らげる作用があると考えられています。このため頭痛や偏頭痛・筋肉痛・坐骨神経痛・胃痛など様々な“痛み”の軽減が期待されています。余談ですがエリザベス1世も単にラベンダーが好きだっただけではなく、偏頭痛持ちであったために頭痛薬代わりにしていたとも言われています。
高いリラックス効果が期待できる精油でもありますから、緊張やストレスなど神経性の消化器の痙攣や痛み軽減にも役立つと考えられます。吐き気や食欲不振・胃痛・腹部膨満感や過敏性腸症候群の緩和にも効果が期待されています。直接的に痛み・不調がなく何となくスッキリしない時に試してみても良いかもしれません。

風邪予防や症状緩和に

肉体面への働きかけとして上記の緊張・痛みの緩和が紹介されることも多いですが、ラベンダーは抗菌・抗真菌・抗ウィルス作用に効果が期待されている精油でもあります。ヨーロッパでかつてペストなどの感染症予防に取り入れられていましたし、ラベンダー畑で働いていた農夫はペスト感染を免れたという逸話もあるそう。第一次世界大戦中は病院の消毒にも取り入れられていました。

現在でも自然療法(民間療法)ではラベンターオイルは天然の抗菌剤と考えられており、普段からお部屋の香りとして拡散しておくこと風邪予防に繋がると考えられています。加えて酢酸リナリルには抗炎症作用・リナロールやラバンジュロールには免疫調整作用が期待されているため風邪・インフルエンザ予防のほか、咳や喘息、気管支炎をはじめとする呼吸器系のトラブルにも良いと言われています。

女性の体への働きかけ

ラベンダーは若干の通経(月経促進)作用を持つという説もあります。これは女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を促すと考えられている“ゲラニオール”などの成分が微量含まれているためと考えられますが、成分分析表などでは記載されていないものもあります。アロマテラピー関連書籍でも妊娠初期は使用不可としているもの・いないものがあります。大事を取って妊娠中は使用を避けた方が確実ですが、通経・女性ホルモン様作用についてはあまり期待しない方が良いでしょう。

ただ精神的な面でのサポート・痛みを和らげる働きなどは期待できますから、生理痛が重い方やPMS(月経前症候群)などで生理前にイライラ・抑鬱などメンタルバランスが乱れやすい方には役立ってくれると考えられます。同様に直接的な働きかけとは言えませんが、更年障害に伴う不調の軽減にも利用できるでしょう。

その他作用

【肌への働きかけ

ラベンダーオイルはティートリーオイルとともに“局所的にであれば原液を直接肌に付けても良い”とされるほど、刺激性の低い精油とされています(※人によってはアレルギー反応を起こす場合もあるので要注意)。刺激性が低く肌質を選ばずに使えることから、市販されている化粧品にも“油性エモリエント成分”として配合されています。特に自然派化粧品にはラベンダーオイルもしくはラベンダーエキスを配合しているものが多いですね。

エモリエントというのは皮膚に柔軟性や潤いを与える効果を指しますが、ラベンダー精油はその他にも殺菌・皮脂分泌調整・抗炎症作用が期待されています。肌の潤いを保つとともに余剰な皮脂分泌を抑えることでニキビ予防にも良いと考えられていますし、肌荒れ・吹き出物・湿疹などのケアにも役立つと言われています。また皮膚組織再生・瘢痕形成作用などがあるという説もあり、日焼けやシミ・傷跡・ニキビ跡などのケアにも効果が期待されています。

怪我・筋肉疲労のケアに

「火傷にはラベンダー」という言葉があるほど、ラベンダーの精油は火傷の治癒サポートに役立つと考えられています。アロマテラピーの発祥も“ルネ・モーリス・ガットフォセが火傷にラベンダー油を塗った”ことですね。鎮痛・抗炎症作用や抗菌・抗真菌作用がありますので、火傷の他に傷・虫刺され・白癬(水虫)・打ち身(内出血)・靴擦れなどのケアにも良いと言われています。また皮膚の修復を助けることで回復を早める・傷跡を残しにくくする働きも期待されています。

鎮痛・抗炎症作用から筋肉痛や肩こり・腰痛などの筋肉のこわばり、関節痛・神経痛・リウマチなどの痛みの軽減にも取り入れられています。キャリアオイルで希釈してマッサージしても良いですが、温湿布に数滴垂らして利用すると眼精疲労・肩こり・腰痛に、冷湿布にすると花粉症の目のかゆみや筋肉疲労により高い効果が期待できると言われています、

ラベンダー(真正ラベンダー)の利用について

相性の良い香り

基本的にほとんどのオイルと相性が良いですが、柑橘系やオリエンタル系、フローラル系の香りとは特に相性が良いとされています。

【ラベンダーのブレンド例】

ラベンダー(真正ラベンダー)精油の注意点

  • 妊娠初期は使用を避けてください。
  • 低血圧気味の方が使用すると眠気を起こす可能性があります。
  • お子様への利用時は濃度0.1〜0.3%程度、薄めに希釈してください。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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