カヤ(榧)精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

クセのない香りで心地よい空間作りに

Torreya nucifera kz1

カヤ(榧)とは

日本や朝鮮半島に自生する樹木カヤ。国内では東北から屋久島までとかなり広い範囲に分布しています。万正寺の大カヤや金剛院の千年ガヤなど天然記念物に指定されているものもあり、日本を代表する樹木の一つと言っても過言ではない存在でしょう。日本のカヤは本榧とも呼ばれるTorreya nuciferaやその変種のチャボガヤ・コツブガヤなどですが、同属の樹木としてはシナガヤ(Torreya grandis)、アメリカガヤ(Torreya californica)などがあります。外見としてはイヌガヤやモミの木などと似ていますが、カヤは葉先が割れず触れると痛いほど葉先が鋭く尖っていることが特徴です。

カヤの木は成木になるまで300年と言われるほど成長が遅く、生育が困難なことから数は減少傾向にあります。カヤ材は淡黄色で光沢があり見た目が美しいこと・湿気に強いことなどからかつては建築材や船舶材としても用いられていました。近年は資源の減少から建材として用いられることは少なく“最高級の碁盤・将棋盤”の材料であるというのが最もよく知られているのではないでしょうか。カヤ材の碁盤を使うと肩が凝りにくい、なんていう話もあるそうです。

種子の中に含まれている“仁”は縄文時代から食用とされてきたと言われています。アク抜きや炒るなどの工程が要りますが現在でもカヤは食用とされていますし、山梨県では「かやあめ」という板状の飴も売られているようです。漢方でも種子は榧実(ヒジツ)という名前で、消化器系の不調便秘や虫下しなどに役立つ生薬としても用いられていました。
また昔は仮種皮を絞って“かや油”を抽出し、食用や照明用・整髪用としても利用していました。そのほか語源は「蚊遣り」に由来するとも言われるように、根や枝葉を虫除けとして焚かれていたこともあるそう。現在でこそ希少な木と言われていますが、昔は身近な植物として様々に用いられていたことがうかがえますね。

近年和アロマの一つとして注目される“カヤ精油”はカヤの果実部分を原料としており、樹木系ではなく軽くスッキリとした柑橘系の香りが特徴。柑橘系の香りの中に森林感や和の印象を感じる、どこか奥深い香りが人気です。カヤ精油の生産数は少なく価格的にも高価な部類に入りますが、人気も高く売り切れていることも多いようです。メーカーさんによってはカヤの香水を販売されているところもありますし、好き嫌いの少ない爽やかな香りで、柑橘系ですが香りの持ちも良いので手作り香水・ルームフレグランス作りなどにも重宝しそうですね。

基本データ

通称
カヤ(榧)
別名
本榧(ホンガヤ)、Japanese torreya
学名
Torreya nucifera
科名/種類
イチイ科カヤ属/常緑針葉樹
主産地
日本(高地県)
抽出部位
果実
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡黄緑~淡黄色
ノート
ミドルノート
香り度合い
中~強め
代表成分
d-リモネン、α-ピネン、δ-カジネン、β-ミルセン、β-カリオフィレン、α-テルピノレン
おすすめ
芳香浴・アロマバス

レモンと柚子を合わせたような、さっぱりとした柑橘系の香り

Sponsored Link

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • イライラ・緊張・不安
  • リラックスしたい時
  • リフレッシュ用に
  • 気持ちをゆったり持ちたい
  • 思考を切り替えたい時

【肉体面】

  • 食欲不振・消化不良
  • 便秘気味の方
  • 胃腸の調子が悪い
  • 血行不良・冷え性
  • 免疫力アップ・風邪予防
  • 疲労感が抜けない方

カヤ(榧)に期待される効果・効能

心への作用

カヤ精油の主成分は、柑橘系の精油成分としてお馴染みの“リモネン”です。リモネンは鎮静作用がある成分と考えられていますし、体内に吸収されると脳内で“α波”が出るという報告もなされています。次いで含有量が多いα-ピネンも鎮静作用があると考えられており、森林浴効果がある香りとも言われることのある存在。このことからカヤ精油は鎮静作用やリラックス効果が期待できると考えられています。

香りそのものも柑橘系でさっぱりとしていますから、気持ちをリフレッシュさせるという点でも効果が期待できるでしょう。ストレスや不安・イライラなど気持ちが張り詰めてしまっている時に適していると考えられます。リフレッシュ作用などから集中力を高めたい時に良いとする説もありますが、仕事や勉強中というよりもリラックスタイム・趣味の時間などに取り入れるのがオススメです。

体への作用

血行促進や胃腸機能サポートに良いとされるリモネンを多く含むことから、カヤの香りは食欲不振や消化不良など消化器系トラブルに役立つと考えられます。カヤの種子(榧実)は生薬として便秘改善に取り入れられていたようですが、精油の場合もリモネンには蠕動運動促進作用があるとされていますから便通サポートにも効果が期待出来るでしょう。

また含有率が高いリモネン・α-ピネン共に血行を促す働きが期待されている成分で、抗菌・抗ウィルス作用や免疫力向上作用が報告されています。このため血行不良に起因する冷え性の軽減や、風邪予防などにも効果が期待できます。鎮静・リラックス効果と合わせて疲労回復のサポートにも役立ってくれそうですね。

カヤ(榧)の利用について

相性の良い香り

柑橘系の香りと非常に相性がよく、樹木系やハーブ系の香りともブレンドしやすいです。

【カヤのブレンド例】

カヤ精油の注意点

  • 妊娠中・授乳中の方は利用を避けましょう。
  • 肌への直接利用は避け、芳香浴の場合も敏感肌の方は注意して使用するようにしてください。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

こちらもオススメ