だるさ解消情報集~D長屋~

不定愁訴? 自律神経? なかなか分かってもらえない辛い「だるさ」「重さ」を解消するための体質改善情報

トルーバルサム精油
アロマ・エッセンシャルオイルと期待される効果効能紹介

特徴的な甘くスパイシーな香り、ブレント用にも役立つ

トルーバルサム(Tolu Balsam)

  1. トルーバルサムとは
    1. 基本データ
    2. こんなお悩みに
  2. トルーバルサムの効果と効能
    1. 心への作用
    2. 体への作用
    3. その他作用
  3. トルーバルサムの利用
    1. 相性の良い香り
    2. 使用上の注意

トルーバルサムとは

クローブシナモン・バニラを合わせてスモークしたような、独特かつ複雑な甘く香ばしい香りを持つトルーバルサム。精油としての流通は国内ではほとんど無くマイナーかつマニアックな存在ですが、その甘く温かい香りから香水や化粧品、お菓子や飲料の香り付けなどにも利用されています。古くから呼吸器系トラブルに良い存在として利用されていたため咳止めシロップ・のど飴などにも配合されていますし、欧米では皮膚軟膏や石鹸・シャンプーなどにもよく使われているそう。香りを嗅いでみると、なんとなく懐かしいような印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

原料となる樹脂を産出するトルーバルサムは中南米に自生する樹木です。同じくバルサムノキ属に属します。近縁種とされる存在にはペルーバルサム(Myroxylon balsamum var. pereirae)もあり、こちらも香料・精油として利用されています。古くから中央~南アメリカで生活していた先住民の人々はバルサムノキ属の樹脂を関節炎や傷のケア、風邪や気管支炎・喘息などの呼吸器系の症状緩和に利用してきたと伝えられています。樹脂だけではなく木全体を薬として利用されており、部族によっては頭痛のケアや脇の消臭用などにも利用していたそうです。
コロンブスのアメリカ大陸到達後はヨーロッパへも紹介されるようになり、抗寄生虫性、抗菌・抗真菌性が高いことが注目されます。17世紀にはドイツ薬局方にも収載され創傷・潰瘍のケアなどに利用されるようになります。

現在でもトル―バルサムやペルーバルサムは皮膚発疹の自然治癒剤として利用されているそうですが、反面、皮膚刺激性が高く感作性がある・接触性アレルギーを起こしやすいという指摘もなされています。トルーバルサムは呼吸器系・ペルーバルサムは皮膚炎症に良いとも言われていますが、この二つはどちらも似たような用途で利用されており、トルーバルサムも“傷のケアに良い”と言われています。しかしアレルギーを起こす可能性がありますので使用には注意が必要です。芳香浴や手作り香水として使用する場合も注意したほうが良いでしょう。香りの印象としてはトルーバルサムはややフローラル感のあるライトな甘さ・ペルーバルサムはよりバニラ感のあるお菓子っぽい香りと言われています。

ところでバルサムというのは本来粘稠性の樹脂全般を指します。バルサム樹脂がとれる樹木というのは沢山存在していますが、精油としてはバルサムキ属の上記二つと、同じくマメ科のコパイバ、マツ科のバルサムモミ(カナディアンファー)などが“バルサム”と呼ばれています。コパイバは軽い甘さを持ちつつウッディー寄りの香りですし、カナディアンファーはバルサムと付きますが枝葉を原料としており爽やかなウッディー系の香りと、名前に同じ“バルサム”が付いていてもかなり香り・成分には差があります。目的の香りを確かめてから選ぶようにしてください。

基本データ

通称
トルーバルサム(Tolu Balsam)
別名
バルサムトルー
学名
Myroxylon balsamum var.balsamum
Myroxylon toluiferum
原料植物
トルーバルサム
産地の民間療法では、小枝や樹皮を煎じ薬のような形で腎臓・膀胱の炎症ケアなどにも利用しているようです。
科名/種類
マメ科バルサムノキ属/高木
主産地
コロンビア、ベネズエラ、キューバ、エルサルバドル
抽出部位
樹脂
抽出方法
水蒸気蒸留法
淡黄色~茶色
ノート
ベースノート
香り度合い
中~やや強め
代表成分
桂皮酸ベンジル、安息香酸ベンジル、ファルネソール、オイゲノール、バニリン
おすすめ
芳香浴

バニラとベンゾイルを混ぜたような、甘苦くスパイシーな香り

こんなお悩みにオススメ

【精神面】

  • ストレス・神経疲労
  • 情緒不安定な時に
  • リラックス・安らぎ用に
  • 自分と向き合いたい
  • インスピレーションが欲しい

【肉体面】

  • 咳・風邪のひきはじめに
  • 気管支炎や喘息の軽減に
  • 喉の不快感がある時に
  • 傷・ひび割れのケアに
  • 水虫・疥癬などのケアに

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トルーバルサムに期待される効果・効能

心への作用

バルサムトルーの香りには鎮静効果があるとされており、ストレス・情緒不安定さの緩和に役立つと考えられています。心を落ち着けて安らぎを与えてくれるほか軽い刺激作用を持つとする説もあり、自分と向き合いたい時や、思考が煮詰まっている時などにも役立つと言われています。

ただし香り自体も甘く陶酔感があるものですので、仕事中などアクティブなシーンよりもリラックスタイムの演出に適しているでしょう。アメリカ大陸の先住民の中にはシャーマン・預言者の様な人々が意識を高めるために使う事もあったそうですし、現在でも瞑想やヨガを行う際の香りとして取り入れられています。

体への作用

咳止めや痰切りシロップとして利用されているように、バルサムトルーは消毒・去痰・鎮咳・抗炎症作用などがあると考えられています。咳・咽頭炎・気管支炎など呼吸器系の炎症全般に有効とされていますし、消毒作用と合わせて風邪のひきはじめの喉の不快感などの軽減にも役立ってくれるでしょう。

その他作用

【皮膚への効果】

感作性(アレルギー誘発性)があるため使用には注意が必要ですが、バルサムトルーの精油は傷や皮膚炎症の治癒を促す働きがあるとされています。切り傷・擦り傷などのほか褥瘡(床ずれ)やオムツかぶれ、乾燥肌やかかとなど肌のひび割れケアにも適していると言われていますが、より炎症を悪化させてしまう可能性もありますのでしっかりとパッチテストを行った上で利用するようにしてください。

またバルサムトルーは古くから抗細菌(バクテリア)・抗真菌(カビ)・抗寄生虫などの作用があると考えられてきた存在で、白癬(水虫など)や疥癬による皮膚感染症の改善にも利用されます。頭皮のかゆみ・フケの緩和に良いとしてシャンプーやヘアトニックなどにも配合されているものもありますが、どういった利用しろ注意が必要な精油であることを心がけて利用してください。

トルーバルサムの利用について

相性の良い香り

オリエンタル系、スパイス系、フローラル系の香りと組み合わせやすいと言われています。トルーバルサム自体が様々なニュアンスを持つ香りですから、似た印象の香りであれば失敗しにくいでしょう。

【トルーバルサムのブレンド例】

トルーバルサムの注意点

  • 妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。
  • 刺激・感作性ともに強いと考えられている精油ですから、体調を確認しつつ低希釈で使用しましょう。芳香浴として利用しても精油成分が皮膚に付くことでアレルギーを起こす場合があります。

  • アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
  • 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。

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